「ノブさんは声ひとつでチームに活気をもたらしたり、和ませたりできて凄いと思います。空気感を伝染させる力があるなと。それはノブさんにしかできないことですよね」
「若い頃はなかなか試合に絡めなかったので、『焦らずに、しっかりやり続けることが大事だよ』と声をかけてもらうなど、助けられました。今年のキャンプでも『海の良さは間違いなくあるから。そこを発揮すればチャンスは来るよ』という言葉をもらいました」
「僕が大学1年生のとき、4年生でキャプテンだったのがレッズユース出身の須藤岳晟くん(クリアソン新宿)で、タケくんはみんなから慕われる人格者だったんです。そのタケくんが尊敬しているのが、ノブさんで。僕が大学3年生で初めてレッズのキャンプに参加するときも、タケくんがノブさんに連絡をしてくれていて、ノブさんが『聞いてるよ』と声をかけてくれたんです」
「僕がルーキーの頃、ノブさんはユースの監督だったんですけど、たまにトップチームの練習を見に来たときに話しかけてくれて。『焦ってケガをするのが一番よくない』と。『今じゃない、今じゃない、絶対にチャンスが来るから』って言い続けてくれた。そうしたら去年チャンスをもらえて。今年、一緒に仕事をすることになったとき、『去年、あそこまで活躍するとは思わなかったよ』と驚かれました(笑)」
「ちょうど僕が海外に行ったときにノブさんがトップチームのコーチになって、僕が戻ってきたタイミングでユースの監督になったから入れ替わりで。ようやく同じピッチで一緒にやれる喜びがありますね」
「キャンプでの練習試合の前とかに『謙虚にやる姿勢を忘れるなよ』とか、『大事だぞ、今日は』とか、声をかけてくれる。それだけで自分にとってプラスに働くんです」
「ノブさんは僕たちと約束したことに一歩一歩近づいているところだと思う。僕は選手として、その力になりたいと思っていて、結果を出すことがノブさんへの恩返しになる。毎年そうですけど、今年は特に数字を残してチームの結果に貢献したいと思います」
「(スポーツダイレクターの土田)尚史さんが冗談で『今年一番の補強はノブだ』と言っていましたけど、それぐらいの存在感をさっそく出してくれている。ノブさんのことを知らなかった選手たちは、びっくりしたと思いますね。この人、パワー凄いなって(笑)」
(取材・文/飯尾篤史)