「もちろん、他チームに行くという選択肢もありましたけど、レッズで試合に出るのと、他で出るのとでは重みがまったく違うと思います。この高いレベルの中で試合に出ることができれば、海外クラブ所属の選手が集まってくるA代表にも呼ばれると思うので、このチームで試合に出ることが先に繋がると思っています」
《高ければ高い壁の方が、登った時気持ちいいもんな》
「あの年齢になっても、もっともっと成長するという姿勢が伝わってきます。それを見て、自分も負けられないという気持ちにさせてもらっています」
「試合で安定感を出し、落ち着くことができれば、自分の武器であるシュートストップがもっと生きると思います。あと、キックでチャンスを作ることも自分の武器なので、それをいかに試合で出していくのかが大事かなと思っています」
「判断だと思いますね。裏のボールに対して出て行って触れないとか、クロスに対して出て行って触れないとなると、周りが『大丈夫か』と心配して、ドタバタしてしまう。そこで正確な判断ができれば、自然と落ち着きが生まれると思います」
「そこしか見てないですね」と彩艶はきっぱりと言い切った。
「もう20歳なので、去年だって焦りしかなかったですし、とにかく試合に出ることが一番だと思います」
(取材・文/飯尾篤史)