ツイッター上で反ユダヤ的な発言をしたカニエ・ウェストが、米ロサンゼルスにあるホロコースト記念博物館から「来館して欲しい」と招待を受けた。
カニエは先週、ツイッター上に「今夜はちょっと眠いけど、起きたらユダヤ人にデスコン3(デス(死)とデフコン(DEFCON)3を掛け合わせた造語)を仕掛ける。面白いことに、黒人もユダヤ人だから俺は反ユダヤ主義を掲げることはできない。お前らは俺のことを手玉に取り、あんたたちの計画に反対する人たちを追放してきた」と綴り、反ユダヤ的な発言を行った。
この発言には、世間の人たちだけでなくセレブ仲間からも批判のコメントが多く寄せられ、ツイッターの運営会社も「規約違反が認められたため」カニエのアカウントを凍結する対応を取った。
そして今回、米ロサンゼルスにあるホロコースト記念博物館が声明を発表し、博物館へ来るようカニエにこうメッセージを送った。
「言葉は重要であり、言葉には結果が伴います。私たちは、言葉がいかに恐ろしい暴力や大量虐殺を引き起こすかをあなたに理解していただきたく、ロサンゼルスのホロコースト記念博物館にお越しいただくことを強くお勧めします」
ミュージシャンやプロデューサーとして人気を博すカニエだけに、「彼の言葉は強力で、ユダヤ人に対する暴力につながる可能性がある」と、同博物館は懸念する。
「ホロコーストは言葉から始まり、悲しいことに、ステレオタイプ、人種的・宗教的比喩、そして他人を非難する事態を生み、600万人のユダヤ人殺害に繋がりました」
また、元妻キム・カーダシアンとの間にできた子供たちがアルメニア系であることに触れ、同博物館ではアルメニア人虐殺を含むすべての虐殺について教育していると追記していた。
MTV NEWS