英国エリザベス女王の即位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーの一環として、女王が「くまのパディントン」と共演した。
英国王室は4日(現地時間)、エリザベス女王の即位70周年を祝うコンサート「the BBC Platinum Party」をバッキンガム宮殿で開催した。
話題となっている映像は、このイベントのオープニングとして流された。
映像では、バッキンガム宮殿に招かれたパディントンがエリザベス女王と向き合ってテーブルについている。ティーポットとティーカップが運ばれてくると、「お招きいただきありがとうございます。素敵なジュビリーをお過ごし頂けているといいのですが」と女王に挨拶。可愛いゲストを迎えた女王は、「お茶でもいかが?」と一言返す。
これを聞いたパディントンは、待ってましたとばかりにものすごい勢いで椅子の上に立ち上がり、ティーポットを手に取ると、カップを使わずそのまま紅茶をラッパ飲み!見かねた召使が咳払いをすると、「申し訳ございません」と女王のカップに紅茶を注ぐのだが…すでにポットの中は空っぽであった。
This on par if not better than the Olympic James Bond scene.
— Michael Cowan (@mrmikecowan) June 4, 2022
The Queen having tea with Paddington - incredible that at 96 and after 70 years on the throne she still has the power to surprise #platinumpartyatthepalace pic.twitter.com/88NP1ScpXx
しかし女王は寛大にも「気にしないで」と一言。気まずい空気を脱すべく、パディントンは、いつも帽子の中に隠し持っているマーマレード・サンドイッチを女王に勧める。「緊急事態用に持っているんです」と説明すると、女王は「私もよ」と言って、ハンドバッグからマーマレード・サンドイッチを取り出すのだった。
メディアでも時折取り上げられるのだが、女王はいつ、どんな時でも肌身離さずハンドバッグを持ち歩いていることから、中には何が入っているのかと、世間では様々な憶測が立てられている。そんなネタをジュビリーの映像にしてしまうユーモアは、さすがエリザベス女王といったところだ。
バッキンガム宮殿の広報担当は、女王とパディントンの共演について、Telegraph誌に対し次のように語っている。
「女王陛下はユーモアのセンスがあることで知られておりますので、今回のスケッチに参加されたのも当然のことです。撮影やアニメーションの工程にご興味がおありで、有名なくまをお茶に招待するという機会も逃したくなかったようです」
映像の最後では、楽器隊が奏でるドラムの音に合わせてティーカップをスプーンで叩き、クイーンの「We Will Rock You」を奏でていた女王とパディントン。コンサートは、これに続く形で「We Will Rock You」の1曲から幕を開けていた。
MTV NEWS