イギリス王室のエリザベス女王は、過去70年間にわたり同国の君主として国を率いてきた。何事にも屈しない強い精神力の持ち主である女王だが、4人の子どもを持つ親としては、いつまでも悩みは尽きないようだ。
イギリスのジャーナリストであるロバート・ハードマンは、今月出版した著書『Queen of Our Times: The Life of Queen Elizabeth II』の中で、エリザベス女王の悩みについて、次のように綴っている。
「外向きには相変わらずストイックな女王ですが、離婚に関する話題については、ひどく気持ちが乱れるようです」「別の家族のメンバーは、時々、女王の絶望を垣間見ることがあることを思い出したのです」
エリザベス女王には、チャールズ皇太子の他に、アンドリュー王子、アン王女、エドワード王子と、4人の子どもがいる。そのうちチャールズ皇太子、アンドリュー王子、アン王女の3人が離婚を経験している。
元宮殿職員はロバートに対し、女王が「ひどく苦しんでいる」ことをこぼしたのだという。
元宮殿職員は女王と交わした会話について、次のように語っている。
「私は女王に対し、“陛下、離婚はいたるところで起きているようです。もはや一般的なのですね”と声をかけました。すると女王は、悲しみと怒りに浸る中で“4人中3人よ!”とお答えになった。女王が経験した苦悩を、過小評価してはいけません」
しかし、女王の元報道官であるチャールズ・アンソンは同書の中で、チャールズ皇太子、アンドリュー王子、アン王女の結婚生活が破綻した1992年当時は、女王は動揺することもなく「落ち着いて対応していらっしゃいました」と語っていた。
MTV NEWS