6月以降に出場機会を増やし、存在感が増しつつある大卒ルーキーの大久保智明。ピッチの中では充実した時間を過ごしているが、私生活はどうなのか。
オンラインで直撃すると、満面の笑みを浮かべて答えてくれた。
「オフの日はYouTube番組を1日3本くらいは見ていると思います。大学時代からそうなんですよ。人が魚をさばいて食べている動画を見ると、食欲をそそられるので。魚が大好きで」
自らの手で魚をさばくわけではない。美味しそうな魚を見て、気分を盛り上げているのだ。
近所にお刺身を買いに行くこともあれば、寿司屋に行くこともある。プロ選手になっても、行く店はあまり変わらない。
「回転寿司が多いです。大学時代は格安のチェーンでしたが、いまは少しだけグレードアップしました。がってん寿司もそのひとつです。グレードが上がると、ネタも多くなりますよね」
席に着くなり、タッチパネルの画面を操作。食べたいものを次から次に頼んでいく。
ネタの順番などはない。強いて言うならば、お吸い物は中盤あたりでオーダーするくらいだ。
「うれしくなって、一気にたくさん注文してしまうんです。気がつけば、皿がどんどん来てしまって……。いつもすぐにお腹がいっぱいになります。食べても、11皿というところでしょうか」
基本的に白身が大好物。タイとヒラメには目がない。最近は貝にもはまっている。お気に入りは赤貝だ。少しばかり値が張るものの、ついつい頼んでしまう。
寿司屋でのルーティンは、その日に気に入ったネタは再注文すること。
「ウニで始まって、ウニで終わることもありますね」
とはいえ、プロ1年目。まだそこまでの贅沢はできない。
いまでも満足しているが、カウンターで大将が握る寿司屋には、一度足を運んでみたいと思っている。
コロナ禍が落ち着くことを前提で、ぽつりとつぶやいた。
「時期がくれば、先輩たちに連れて行ってもらいたいです。みなさんに誘ってもらいたいです。どこへでも行きます!」
7月23日は、23歳の誕生日。きっときょうの夜は、目の前にお気に入りのネタをずらりと並べているに違いない。
(取材/文・杉園昌之)
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