7月11日、インド北部ラージャスターン州の州都ジャイプルで、落雷により少なくとも11人が命を落とし、複数の負傷者が出たとThe Indian Expressなどが報じている。
現場となったのは、世界遺産に指定されているアンベール城近くの監視塔。英BBCは、この日は夕方から落雷が相次いでおり、雷を写り込ませたセルフィーを撮ろうとして、27人ほどの若者が塔に上っていたと報じている。
夜7時半頃、塔を雷が直撃。11人が死亡し、12人が重軽傷を負ったと地元の警察署が発表した。塔は人気の撮影スポットとなっており、今回の犠牲者もほとんどが若者だったという。
2004年以降、インドでは毎年平均2,000人が落雷で死亡しているとBBCは伝えている。またBBCは、インドでは1960年代に比べて落雷による死亡事故が倍増しており、その原因の一端が気候変動にあるというインド気象局の調査結果を紹介している。
またこの調査によれば、大雨をもたらすモンスーンの季節(6〜9月)に被害が集中しているという。2018年には、南部のアーンドラ・プラデーシュ州で13時間の間に36,749回もの落雷を記録している。
インドのニュースサイトScroll.inによれば、この日はラージャスターン州から隣接するウッタル・プラデーシュ州にかけて、少なくとも合計34人が落雷で死亡したという。