「また明日もあるので、早めに寝ると思います」
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手(27)が、日本時間19日、今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた。アジア系選手のMVPは、2001年マリナーズのイチロー(当時28歳)以来、20年ぶり2人目となる快挙だ。
冒頭の言葉は、MVP発表後に開かれた電話会見で、「受賞をどう祝うか?」と質問された時に大谷が答えたもの。
「いかにも、ストイックな大谷選手らしい受け答えでしょう。大谷選手は、全米野球記者協会に所属する30人の記者全員から1位の票を集め、日本選手で初めて“満票”での選出でした。
当初は“二刀流”でのプレーに批判もありましたが、自身、そしてエンゼルスのジョー・マドン監督を信じて突き進んだ成果と言えます。
来シーズンでの去就について、大谷選手は『そういった話はできない』と会見で答えましたが、“年棒UP”についても注目されています」(スポーツ紙記者)
野球のデータに詳しいスポーツライターの広尾晃氏は以前、本誌取材で大谷の今季の活躍についてこう語っていた。
「打者として打席に立った回数と、投手として対戦した打者数の合計が、MLBでただ一人、1000を超えているんですよ。ベーブ・ルースと比較されますが、その数字すら超えていますからね。まさに二刀流です。
打席に600回ほど立つ選手は、年俸15億円ほどもらっていて、打者と500回ほど対戦している投手も同じ15億円くらい。単純に言えば、両方をクリアしている大谷は、年俸30億円もらわないと、割に合わないんです。
彼の今季の年俸は約3億円ですが、1回の打席で対戦打者あたり、約26万円。普通の選手の10分の1ほどなので、コストパフォーマンスを考えると、超お得な選手になってしまいます」
さらにUPするのは、野球選手の年棒だけではない。
ある広告代理店関係者は、大谷をめぐる「CM契約料」についてこう話していた。
「MVPを受賞すれば、間違いなく “大谷バブル” が起こります。現在、大谷は大手7社とCM契約を結んでいますが、契約料は年間1.5億円ほど。これが、受賞の暁には大幅にアップして、2億円はくだらないでしょうね。新規の申し入れも、20社ほどから来ています」
11月15日、都内で会見を開いた際には「特に消費するということはあまりない方なので、今のところはたまっていく一方かなと思ってます」と、金銭事情を明かした大谷。来季はさらなる富が築かれるはず……!
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