惜しくも日本人メジャーリーガー初となる本塁打王のタイトルは逃したが、今季の大谷翔平(27)の活躍は、まさに圧巻だった。
なにしろ、投打5部門(投球回数、奪三振、安打、得点、打点)で100を記録する『クインティプ100』をメジャー史上初めて達成したのだ。2001年のイチロー以来、日本人2人めとなるMVPへの期待も日増しに高まっている。
「対抗馬とみられているのが、ブルージェイズのゲレーロJr.です。打撃3部門で素晴らしい成績を残し、一時は三冠王の可能性があったほどの活躍をしました。
ただ私は、もし彼が三冠王を獲得していたとしても、MVPは大谷で決まりだと思います。なぜなら三冠王は過去にもいますが、大谷が今季やってのけたことは前例のないこと。やはり大本命は大谷でしょう」(メジャーリーグ評論家・福島良一氏)
空前絶後の大活躍とくれば、どうしても気になるのが今後の年俸だ。
「大谷は今年2月にエンゼルスと約9億3000万円で2年契約を結びました。一方で2022年オフに年俸調停権を再取得し、2023年秋にはFAとなります。
その場合、現状を考えれば大型契約となることは必至です。契約年数が8~10年の長期契約で、年俸総額が2億~3億ドル(約227億円~340億円)という高額契約になると米国では報道されています」(現地記者)
メジャー4シーズンめを終え、収入面でも大スターの風格が出てきた大谷。だが最近の大谷は、思いもよらないある業界で注目されているのだという。
「不動産業界関係者の間で、大谷さんが都内に保有しているセカンドハウスの価格が五輪効果で跳ね上がっていると話題になっているんです。タワーマンションの最上階にあるメゾネットタイプの部屋ですが、もし今売りに出せば、購入価格より2割以上高く売却できることは確実です」(都内の不動産業者)
このタワマンは、大谷が2018年春に2億5000万円で現金一括購入したことが週刊誌で報じられている。前出の不動産業者の見立てによれば、たった3年間で5000万円以上の含み益が出た計算になるのだから驚きだ。
マンションがあるのは再開発による発展が目覚ましい湾岸エリア。道が広いので歩きやすく、「若い夫婦から年配者まで、幅広い世代の富裕層に人気」(前出・不動産業者)だという。
大谷が入居している最上階の部屋は、単身者にしては余裕たっぷりの125平米で、テラスにはジェットバスが備えられている。
大谷のこの “投資” 戦略について、住宅ジャーナリストの榊淳司氏が語る。
「タワマンでメゾネットという物件は、とにかく少ない。だから売りに出せば、言い値でいいからどうしても、という買い手が現われる可能性が高い。そういう意味で、確実な投資といえるでしょう」
投球・打撃に次いで投資の才能すら備えた “三刀流” の大谷に、もはや怖いものはない。
(週刊FLASH 2021年11月2日号)
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