夏前から鼻水を垂らしていたマロたん。かかりつけの先生は「おそらくアレルギー」というけれど、なかなか良くならないので、今年の健康診断(別の病院)でくわしく原因を調べてもらいました。結果は、腫瘍とか歯周病が原因でなく、やはりおそらくアレルギー。
お鼻じゅるじゅる
この検査の前に先生から「頭のレントゲンは、わんちゃんの協力がないと難しいので、撮れないこともあります」と説明がありました。わたしはこの時まで犬の頭のレントゲンが難しいことを知りませんでした。
実はがんばりやさん
看護師さんに抱かれてレントゲンから戻ったマロたん。看護師さんが「マロンちゃんとても頑張りました!おりこうでしたよ!」と褒めてくださいました。レントゲン撮影が終わった途端、看護師さんに飛びついたそうです。怖かったのかな。
マテ、できます
先生から「ほんとに頑張りました、ちゃんと撮れました」と見せてもらったレントゲン。上からと横からの2枚。頑張ったから撮れたのだと、先生も褒めてくださいました。一生懸命「マテ」を教えといてよかったと思いました。
結果は10年後
マロたんのパピー時代、トレーナーさんに「マテとオイデができたらどうにかなる!」と言われて一緒に頑張ったのでした。当時は、シニアになって病気の検査の際にマテが役に立つとは思いもしませんでした。
必要なら仕方ないけれど
鎮静剤や麻酔を使用してレントゲン撮影をすることもあるそうです。年齢的にもそれらを使用しなくていいのなら、しないほうがいいですもんね。マテ、大事。
先生、看護師さん、ありがとう
そして、マロたんをきちんとマテができるように誘導してくださった先生や看護師さん。先生が「頭なでなでしながら撮りました」と見せてくれたレントゲンには、先生の手の骨も写っていました。感謝しかありません。病院選びも大事ですね。
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シニア犬と暮らす飼い主さんの中には「食べることが大好きだった愛犬が、年齢とともに食事を待ちわびなくなった」「食べムラが出るようになった」と感じる方もいるようです。
犬が食事への興味がなくなる理由について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に話を聞きました。
シニア犬が「食事への興味がなくなる」理由
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――”シニア犬が食事への興味がなくなる”というのはどのような理由が考えられますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「通常、犬が食事を待ちわびるのは、空腹感や食事に対する意欲を強く感じているからです。
そういった点からみても、以前より空腹感を感じにくくなる状況があったり、食事に対する意欲が低下していたりすると、犬自身が楽しみだったご飯の時間を待ちわびなくなる可能性が考えられます。」
加齢や病気で空腹感や食への興味が薄れることも
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――空腹感を感じないというのは、シニア犬はあまり動かないからおなかが空かないので食べたくないということなのでしょうか?
獣医師:
「シニア犬の場合、加齢や運動量の低下などから、消化管の動きが若い頃に比べると活発でなくなります。この状況によっては空腹感を感じにくくなったり、食事に対する意欲が低下することが考えられます。
また、空腹感を感じ、食事に対する意欲はあっても、加齢に伴い視覚や聴覚が衰えることで、食事の支度をしてもらっている状況に気がつかないこともあるでしょう。
他にも、消化管や内臓の病気が原因で、食事に対する意欲の低下がみられることがあります。」
愛犬の「食」に変化がみられたら獣医師に相談を
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――老化によるものか具合が悪くて食べたくないのかわからない時の対応はどのようにすればよいでしょうか?
獣医師:
「愛犬が食事に対して待ちわびなくなるなど、行動に変化がみられたときは、体調不良の可能性がないか、まずはかかりつけの獣医師に相談をしましょう。その上で、食事を受け入れやすくなるような工夫をしてあげるとよいと思います。
もし、愛犬の消化が遅いと感じたら、食事の時間や回数、一回に与える量を見直してあげるのもよいですね。」
愛犬の「食」の変化に気が付くためにも、日頃から体調や行動などを観察することを心がけましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 担当獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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調子に乗りすぎちゃった?
引用元:@zeo.sui
Instagramユーザー@zeo.suiさんの愛犬・水(すい)くん(写真手前)は、ひなたぼっこをするお兄ちゃんのゼオくん(写真奥)のお尻を触って、イタズラ中。
そうやって遊んでいたら、思わぬ仕打ちが…?
やっぱりそうなるよね!
引用元:@zeo.sui
チョイチョイと触って逃げる水くんですが、ゼオくんはイタズラされても動じず。
引用元:@zeo.sui
そしてもう一度触ると…
引用元:@zeo.sui
さすがに堪忍袋の緒が切れたのか、コラッー!と追いかけるゼオくん。お兄ちゃんのマジギレに、「わ〜ごめんなさ〜い!」と逃げる水くんなのでした。
ふたりはとっても仲良し
引用元:@zeo.sui
こちらは、サマーカットをしたときのゼオくんと水くんの2ショット。体をぴたりと寄せる水くんと、キリッとした表情でカメラを見つめるゼオくんの反応がとても可愛いです!
これからも、ケンカしながらも仲良くしてほしいですね♪
参照/Instagram(@zeo.sui)
文/二宮ねこむ
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夜、パパさんにマッサージをしてもらう柴犬のハチくん。
マッサージは、最早日課です♪
自分のマッサージしてもらいたいところとちょっと違うところを触られると、何ともかわいく不思議な声で鳴いてみせるハチくん♡
「そこじゃないのよ~」
し、失礼しました!
どうやら、ハチくんにもツボがあるみたいですね♪
参照/YouTube(柴犬をマッサージしてたら、めっちゃかわいい声で文句言われた。)
文/堀内み
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お散歩は好きだけれど、どうしても気分が乗らないことも…。
犬だって、 散歩に行きたくないときがある?
引用元:@golden_mosh
こちらは、Instagramユーザー@golden_moshさんの愛犬・モッシュくん。お散歩に行くために、飼い主さんはモッシュくんにハーネスをつけようとしますが、モッシュくんは「お散歩やだ!」と断固拒否!
引用元:@golden_mosh
飼い主さんがどうにかしてハーネスをつけようと試みるも、モッシュくんはフセの体勢をキープ。飼い主さんの手を前足で払ったりと、なかなかつけさせてくれません。
「そんな気分じゃないんだ!」と訴える(笑)
引用元:@golden_mosh
そして終いには、ごろ〜んと寝転がり「そんな気分じゃないんだ!」と訴えてくるのでした。モッシュくん、そんなにお散歩に行きたくないんだね(笑)
いきなり気分が乗ることも?
引用元:@golden_mosh
しかしこのあと、飼い主さんがモッシュくんの目の前に「おやつ」をちらつかせると、モッシュくんの態度は一変。「お散歩行きますか!」と、急にお散歩モードになるのでした(笑)
さっきまであんなにイヤイヤをしていたのに、おやつを見て態度を変えちゃうモッシュくんが可愛いですね♪
引用元:@golden_mosh
モッシュくんと過ごす楽しい日常の様子
参照/Instagram(@golden_mosh)
文/雨宮カイ
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「いぬのきもちWEB MAGAZINE」が送る連載、家庭犬しつけインストラクター西川文二氏の「犬ってホントは」です。
2019年11月に連載開始したこのコラム、今回で100回目を迎えることができました。多くの犬たちと飼い主さんのおかげです。そこで今回は「NO DOG、NO LIFE(犬のいない人生なんて)」をテーマに、西川先生が犬というパートナーを得て、自身がどう変わったのか、犬たちに恩返ししたいことを語ります(編集部)。
おかげさまで連載100回目。その記念すべきテーマはコレ、
「NO △△△、NO LIFE !」。
「△△△のない人生なんて……」、「△△△いなくして人生なし」と訳されることが多いですが、「△△を知らないと人生の楽しみの半分しかわからない」と訳すこともあります。
すなわち「NO DOG 、NO LIFE !」とは「犬のいない人生なんて……」、「犬いなくして人生なし」、「犬と暮らさないと人生の楽しみの半分しかわからない」といった意味。犬と暮らす人なら、わかるわかるってなるはずです。
かくいう私もその一人。そこで今回は、私が「NO DOG 、NO LIFE !」と思う理由をお話しします。
担当の編集から、100回記念なのでなにか華やかな話題でも、とリクエストがありましたが、華やかかどうかはまぁなんですが、とにかく今回のお話はコレ。
生活習慣を変えてくれる
親がペットの仕事をしていた関係で、小学生の頃から犬がたくさん身近にいる環境で私は育ちました。多いときには20頭もの犬が家にいましたが、「番犬としてではなく家族としていっしょの部屋で生活し、どこにでもいっしょに出かけ、楽しい時間を共有する」、そうした犬との生活を始めたのは30年ほど前からです。
犬を自らの手で育て、日々生活を彼らとともにし始めると、それまでの生活が一変します。
33歳までは、広告会社で働いていました。
サラリーマン時代は、日々終電で帰るような生活をしていました。ペット関連の仕事に代わってからも、帰りは飲み屋に立ち寄るといった生活を続けていました。
そうした生活が、犬を迎えることで変わる。
飲まずに帰る。休みの日は昼過ぎまで寝ていたのが、散歩のために起きるようにもなる。
いろいろ教えてくれる
生活習慣を変えてくれるではなく、犬は実にさまざまなことを教えてくれます。
自らを他者と比較することを、犬はしません。
他者と比べて優越感に浸ることも、自らを卑下することも、他者を卑下することもありません。自らの存在価値を他人との比較の中で見出している、そうした人間の愚かさに気づかせてくれるのです。
犬は群れを作り、その群れにはリーダーがいる。それが当たり前、とされていたが、事実は違う。
問題犬と称される犬たちの困った行動は、それまでの飼い主との生活で身につけた行動で、問題は犬のせいではなく、飼い主の飼い方、接し方にある。問題なのは犬ではなく飼い主。
いわゆる常識とされている考え、それまで定説と言われていたものは鵜呑みにせずに一度は疑ってみる、そういった視点の重要性をあらためて教えてくれたのです。
世の中の見方も変えてくれる
動物は結果的にいいことが起きる行動、嫌なことがなくなる行動を、習慣化していく。
人間にも当てはめられるこうした動物の行動原則(学習の心理学で確立されている理論)を、もし犬と暮らすことがなかったら学ぶこともなかったでしょう。
動物の行動原則に照らし合わせて世の中を見回してみると、政治の問題も、経済の問題も、それまでとは違った様相が垣間見えてきます。
罰を主軸に行動をコントロールすると、自発的な行動を起こさなくなる。
これも動物の行動原則のひとつです。
意に則さないやつは飛ばす、冷や飯を食わす。
権力を握っている人間が取りがちなこの手法は、罰を主軸とした行動のコントロールともいえます。結果、スタッフは自発的な行動を起こさなくなる(イエスマンと忖度に長けた人材しか周囲に残らなくなり、その結果……)
まさに、動物の行動原則に照らし合わせれば当然の帰結となるのです。
「NO DOG 、NO LIFE !」
理由はまだまだ挙げられますが、主たる理由は以上の如くです。
まぁ理由は何であれ、犬が私たちの生活を、人生を、すなわち私たちの「LIFE」をいい意味で素晴らしいものに変えてくれていることは間違いない。
これまでも、そしてこれからも、なのです。
文/西川文二
写真/Can! Do! Pet Dog School提供
西川文二氏 プロフィール
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。東京・世田谷区のしつけスクール「Can! Do! Pet Dog School」代表。科学的理論に基づく愛犬のしつけ方を提案。犬の生態行動や心理的なアプローチについても造詣が深い。著書に『子犬の育て方・しつけ』(新星出版社)、『いぬのプーにおそわったこと~パートナードッグと運命の糸で結ばれた10年間 』(サイゾー)、最新の監修書に『はじめよう!トイプーぐらし』(西東社)など。パートナー・ドッグはダップくん(16才)、鉄三郎くん(12才)ともにオス/ミックス。
▼編集室より
連載・西川文二の「犬ってホントは」 100話を迎えました!
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愛犬がシニアになり、老化や体の衰えを感じると寂しい気持ちになってしまうかもしれません。シニア犬とどう向き合っていくのかを考えることはとても大切なことです。
いぬのきもち獣医師相談室の先生に「シニア犬と暮らす心構え」について聞きました。
シニア期を迎えた犬にみられる体の変化
個体差はありますが、犬は7才を過ぎてシニア期迎えると、老化によって以下のような変化がみられます。
- 体の痛みから散歩を嫌がる。または、ゆっくりでも動きたい気持ちが強くなる
- 寝ている時間が多いため、体内時計が狂って夜鳴きがはじまる
- 運動不足による食欲不振や便秘などで、排泄に時間がかかる
- 思うように動けず、イライラする仕草や大きな鳴き声を出す
- わがままや甘えが出る、一人になりたい時間が増える
など
体の変化を老化だと決めつけないことも大切
――老化と間違えやすい、シニア犬に多い病気はありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「シニア期になると徐々に老化現象がはじまるため、今までと違う様子も年のせいかな?と思いがちですが、病気が隠れている場合もあります。
例えば、内分泌系の病気のクッシング症候群と甲状腺機能低下症は、症状が似ていたり併発することもある病気で、寝てばかり/元気がない/肥満/脱毛/色素沈着など、シニア期に老化で起こりやすい症状が特徴です。
他にも、年齢とともに心臓や腎臓、肝臓などの状態が悪くなることもあります。
シニア期を迎えたら年に2回の健康診断受け、気になる変化があれば迷わず病院を受診しましょう。」
獣医師が伝えたい「シニア犬と暮らす心構え」
――シニア犬と暮らす中で、どのような心構えが大切ですか?
獣医師:
「愛犬の老化や今までと違う状況に飼い主さんは戸惑うかもしれません。
しかし、長生きする犬が増え、今や犬の一生の半分以上はシニア期です。
このため、シニア期を迎えた愛犬といかに楽しく、穏やかに過ごしていくのかを若い頃から考え、準備をしておくことが大切です。
愛犬の「老いる」姿を見るのがつらいと感じる方もいるかもしれませんが、犬の1年は人の4年に相当するともいわれます。愛犬の方が先に老いることは避けられません。
悲しみではなく、今できていることに目を向けたり、老いを受け入れ、残された日々をどう楽しく過ごして最期を迎えるかなど、気持ちの準備をしておくことも大切です。」
愛犬も自分の老いを感じているはずです。シニアに犬に対してしっかり様子を見守りながら愛情をもって接することを心がけたいですね。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 担当獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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犬の耳がいつもより垂れ下がっていたり、眉が下がったような目をしていたりすると、“困り顔”といわれることが多いようです。犬のいつもと違うしょんぼりとした様子に、思わず「どうしたの~?」と声をかけたくなりますよね。
では実際のところ、犬が“困り顔”をしているときは本当に困っているのでしょうか? 今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生に、犬の“困り顔”について聞いてみました。
犬が“困り顔”のときは本当に困っているの?
――犬が単独でつまらなさそうにしているときや、遊んでいたおもちゃが転がって取れない場所に入ってしまったときなど、困っているような表情を見せることがありますが、このとき犬は本当に困っていると考えられますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「困っているかははっきりとわかりませんが、今の状況が嫌であることは間違いないでしょう。つまらない、悲しい、怖いなどとネガティブな状態にあるといえます」
――犬の“困り顔”は、ほかにどういったシーンで見られやすいでしょうか?
獣医師:
「トイレがいつもと違う、ごはんがいつもと違う、布団がいつもと違うと感じたときにも、“困り顔”が見られる場合があるでしょう」
犬が目線をそらすときも困っている?
――ちなみに、飼い主さんに叱られているときなど、犬は気まずそうに目線をそらすことがありますが、この行動をとるときも犬は困っているのでしょうか?
獣医師:
「おそらく、飼い主さんの様子からネガティブな感情を抱いているのでしょう。このときの犬は、『飼い主さんの顔が怒っていて嫌だな』という気持ちだと考えられます」
愛犬が“困り顔”をしていたら状況に合わせてうまく対処して
獣医師の先生のお話によると、犬が“困り顔”をしているときは、困っているかどうかははっきりとわからないものの、今の状況に対してネガティブな感情を抱えているとのことでした。
愛犬が困ったような顔をしていたら、何をネガティブに感じているのか考え、状況ごとにうまく対処していきたいものですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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愛犬にトイレを覚えさせるには、トイレで上手にオシッコやウンチをする成功体験を繰り返させることが大切です。
そのためには、成功に導けるトイレ環境になっているかどうかがポイント。とはいえ、環境作りのコツは、ほんのちょっとした改良なので、意外と気づきにくいことも。
そんな犬のトイレの見直しポイントを実例で紹介します。
CASE1 サークルの外の床にオシッコをしてしまう
「リビングの壁際、テレビの前にトイレトレーを2つ、サークルに囲って置いています。オシッコをするときに体がうまくトレーの上に乗らず、足などがサークルの出入口からはみ出してしまい、外の床にしてしまうことがあります。」(飼い主さん)
こう変えよう! 低い柵でトイレを囲う
トイレトレーの上にうまく乗れないのは「囲まれているのが嫌」という心理が働いているのかもしれません。本来の柵をはずし、低い柵(ホームセンターで売っているワイヤーネットなど)でトレーを囲ってみましょう。
これなら閉塞感がなく、体をトイレの外に出さない効果も。また、そそうしがちなトレーのまわりにトイレシーツを敷いておくと安心です。
CASE2 サークルにつかまり立ちし、トイレの外へオシッコする
「リビングの一角にサークルを置き、その中にトイレとベッドを置いています。留守番のとき、愛犬はこのサークルの中にいるのですが、たまにサークルの外の床がオシッコで濡れていることがあります。あるとき、帰ってみると、ちょうど愛犬がつかまり立ちをしてオシッコをしているところに遭遇。まだ去勢していないことが原因かもしれません。」(飼い主さん)
こう変えよう! サークルを広げてL字タイプのトイレを置く
マーキングのために立ちションをしている可能性があります。去勢をすればよくなることもありますが、L字タイプのトイレトレーを置くなどして対策を。また、サークル内で留守番させるなら、サークルをもう少し広げ、トイレとベッドを離しましょう。
リラックスするベッドのそばでは排泄したくないため、サークルの外へオシッコしているのかもしれません。
CASE3 外飼いするようになり、家の中のトイレでしなくなった
「もともと外飼いをするつもりだったので、飼い始めのころは室内飼いでしたが、気候が温暖になったタイミングで外飼いに。そうしたら、だんだんと家の中のトイレ(縁側と玄関に設置)でしてくれなくなりました。外では家から離れたところでしたがります。夜や雨の日などたまに家に入れている愛犬に室内でのトイレを覚えさせられますか?」(飼い主さん)
こう変えよう! トイレトレーをより大きなものに替える
トイレが小さすぎる可能性があります。大きめのトイレを用意するか、広めにトイレシーツを敷いてみましょう。室内トイレを覚えさせるには、トイレをしてから散歩へ行く、外でもトイレシーツを使う、家の近くでトイレをさせるなど、なるべく家の近くや家の中でトイレシーツに慣れさせて。トイレシーツの上でできたら、よくほめてあげてください。
トイレトレーニングは、成功させてその瞬間にほめることが大切。トイレを数カ所設置したり、トイレシーツを複数枚使うなどのトイレ環境の見直しや工夫をして、成功できるように誘導しましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年2月号『環境を見直すだけで失敗しにくくなる! トイレのしつけ 成功アドバイス』(監修:犬のしつけ教室DOGLY代表、日本動物病院協会認定家庭犬インストラクター 荒井隆嘉先生)
撮影/佐藤正之
イラスト/石山綾子
文/sato
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身近な動物だけれど、まだまだ知らないこともたくさんある犬。
じつは、犬と人では見えている世界が違う、といわれているのをご存知でしょうか。そこで今回は、意外と知らない「犬の目」の秘密を大解剖! 人の目との外見上の違いや見え方の違いをご紹介します。
犬の目は人の目より「黒目」が大きい
「犬の目は黒目がクリっとしてキュート」と感じる人も多いのではないでしょうか。
犬と人の目を比べたとき、外見上の大きな違いとして「犬の黒目は大きく、人の黒目は小さい」ことがあげられます。
これは、黒目が小さく白目が大きいのは動物で人だけで、人は目でもコミュニケーションがとれるように、黒目が小さくなり白目が大きくなったからなのだそう。
犬は黒目が大きいので“目で話す”ことはできませんが、そのかわり全身を使ってコミュニケーションを図ります。
犬はかなりの近視
体のつくりの違いから、犬は人に比べてピント調整が苦手と考えられており、人よりも犬は目が悪いといえるようです。
目のピントは“毛様体”が“水晶体”の厚さを調整することで合わせますが、犬の目は水晶体の弾力が乏しく、毛様体筋(もうようたいきん)の働きも悪いため、水晶体を厚くして近くを見るのは苦手なのだそう。そのため、犬はかなりの近視といわれています。
暗いところで物を見るのは人より得意
暗いところで物を見るのは、人よりも得意と考えられています。
犬の目には人にはない“輝板(きばん)”という光を反射する組織があるため、犬は人の2倍以上の光で物を見ているようなイメージなのだそうです。
犬と人では見える色が違う
昔は「犬は白黒にしか見えない」とも考えられてきましたが、今は「犬も色が少し見えている」というのが定説です。
人の網膜には、赤、青、緑の色を感じる3種類の細胞がありますが、近年の研究で犬の網膜にも青と緑の色を感じる細胞があることがわかりました。
実際の見え方は諸説ありますが、犬には赤色系を感じる細胞がないため、黄色と青色系の色しか見えないと予想されています。また、人の場合は赤色系の細胞がないと緑色が見えないので、もしかしたら犬も緑色が見えていないかもしれません。
ふだんよく見るパーツだけれど、まだまだ知らないことがたくさんある「犬の目」。私たちが見ている世界が犬たちにはどう見えているのか、一度体験してみたいですね。
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第2章 こんなに違うからこんなにカワイイ♡犬と人とことん比べてみました!』(監修:大阪府立大学名誉教授 医学博士 獣医師 佐々木文彦先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。