横浜DeNAは14日、神奈川県横須賀市内で契約更改交渉を行い、阪口皓亮投手(22)は325万円増の年俸935万円でサインした。先発投手として飛躍が期待される来季へ「同学年の選手が入ってくるので、負けないように頑張りたい」と話した。
4年目の今季は4月4日の広島戦でプロ初勝利を挙げ、8試合に登板して2勝3敗、防御率4.11。9月に右肘のクリーニング手術を受けた後は、リハビリに励んでいた。
4年目の中川虎大投手(22)は7試合に登板し、190万円増の660万円で更改。ともに高校出1年目で1軍出場がなかった小深田大地内野手(18)と松本隆之介投手(19)は現状維持の560万円でサインした。(金額は推定)
再出発の5年目「笑顔を見て」
阪口の表情は明るく、晴れやかだった。
「4年間で一番長く1軍にいたし、非常にいい経験ができた」。4月4日の広島戦で挙げたプロ初勝利は、今季9戦目でチームの開幕連敗を止める貴重な1勝でもあった。
前半戦で2勝をマーク。シーズンを通して先発ローテーションを担う活躍を期待されたが、9月に右肘を手術してリハビリの日々に。それでも「悔しい思いもしたけど、いい勉強だと思う。自分の体にもう一回向き合ういい時間だった」と、前向きに受け止めている。
「12月中にはゲームレベルの力に戻ると思う」。近況を伝える口調からは、自信すら感じさせる。「キャンプで最初から全力でいけるように調整している」と、来年2月には首脳陣に万全な姿を見せるつもりだ。
苦難を越え、再出発のプロ5年目へ。「誰よりも楽しく、誰よりも夢を与えられるように。楽しい笑顔の阪口を見ていただければ」。気負いなく、そう言い切った。
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