「生涯横浜」で優勝を─。横浜DeNAの宮崎敏郎内野手(32)は9年目の今季、141試合に出場して2年連続の打率3割超えをマークした。ただ三浦監督1年目のチームは開幕ダッシュに失敗。若手の出場機会が増えてきた転換期のシーズンに何を感じたのか。
─個人成績を振り返って。
「大きなけがもなく過ごせた。東京五輪で1カ月間、試合が空いて調整できたのが大きかった。自分と向き合う時間をつくれた」
─目標だった3割を2年続けてクリアした。
「それは求められていること。ずっと打ち続けないといけない責任、プレッシャーを感じながらやってきた」
─開幕序盤は外国人選手が不在だった。
「何とかしようという気持ちはあったが、やっぱりきつかった。自分自身にプレッシャーをかけ過ぎていた。夏からは頼もしい外国人選手が帰ってきてくれたから、楽に打席に立てるようになった」
─三振数は53。規定打席に到達したセ・リーグ打者では2番目に少なかったが自己最多だった。
「三振の数はあまり意識したことがない。ただシーズン序盤はファーストストライクを打ちにいけず、ボール球を振って三振することが多かった。アプローチの仕方が間違っていた」
─2年続けてクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。
「勝てなかったのは、1年間出ている選手の責任。ファンにすごく申し訳なく思う。でもこの順位になって得られたこともあった」
─具体的には。
「若い選手がたくさん1軍に来て自分の立ち位置がしっかり見えた。こういう状況で何をすべきかなど、役割がより明確になった1年だった」
─国内フリーエージェント(FA)の権利を行使せず球団と6年契約を結んだ。オフは。
「今年は打てない期間に深く入った感覚があった。できるだけ浅い位置で戻れるようにしないと。そのための反復練習、トレーニングを突き詰めていきたい」
─悲願のリーグ制覇へ必要なことは。
「それぞれが求められている立場を理解すること。さらに自分たちで考えて動けるチームにならないといけない」
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