「あれは目のウォーミングアップです。大学生のときに眼科医に、目のトレーニング方法を教えてもらい、プロになってからルーティンとして行うようになりました。人差し指を前後に動かしているのは、ピントを合わせています。遠くから近くを見たり、近くから遠くを見たりして焦点を合わせているんです。左右に動かしているのは、視野の確認と確保です。他にも目をグルッと回して、しっかり動いているかどうかも確かめています」
「サッカー選手って目が大切だなって思ったんですよね。今年は特に目を大事にしようと思って、いろいろと取り組んでいます」
「今年はスマホを見ている時間も減らしました。キャンプのときに、なるべくスマホを見ないように意識したら、判断や状況把握といったプレー面にいい感触があったんです。これはプラスになると思って、自分なりに目を労るようになりました」
「普段はコンタクトをしているのですが、コンタクトは目への負担も大きいので、なるべく外す時間を長くするようにしています」
「目の調子がいいと、プレーの調子も全然違うんですよね。プレー中は、首も動かしますけど、目がしっかりと動いているときのほうが、しっかりと景色を追えているし、しっかりとボールを捉えることができています。しかも、目の調子って試合の後半のほうがいいんです。なぜかというと、速い動きに目が慣れてくるから。その状態に早く近づけるように、目のウォーミングアップも取り入れています」
(取材・文/原田大輔)