現地時間で9月19日、英ロンドンのウェストミンスター寺院にて、エリザベス女王の国葬が行われた。国葬には世界各国から要人などが2000人以上参列した。
今月8日に静養先であるスコットランドのバルモラル城にて96歳で亡くなったエリザベス女王は、その後エディンバラを経由しロンドンに帰ってきた。14日の夕方から19日朝までウェストミンスター宮殿のホールに安置され、24時間一般市民の弔問を受けた。
19日の国葬では、女王の棺は、ウェストミンスター宮殿からウェストミンスター寺院までイギリス海軍の砲車で運ばれ、寺院の西門から女王の近衛兵が国葬会場まで運んだ。
エリザベス女王の棺は、「ロイヤル・スタンダード」と呼ばれる王室旗で覆われ、その上に王冠や王笏なども一緒に置かれた。特に目を引いたのは、色とりどりのフラワーアレンジメントだ。
イギリス王室によれば、このアレンジメントに使われた花の中には、エリザベス女王がフィリップ殿下との結婚式で手に持ったブーケに使われたものと同じ花が含まれていたという。またイギリス王室は、これはチャールズ国王からの指示だったと伝えている。
世界各国から要人らが集まる中、日本からも天皇皇后両陛下が参列した。
そして国葬では、思いもしなかった“特別ゲスト”の姿がカメラに収められ、今ネット上で話題を呼んでいる。
そのゲストというのは、前述のフラワーアレンジメントに紛れていた1匹のクモだ。
このフラワーアレンジメントの真ん中には、チャールズ国王がエリザベス女王に向けてメッセージを綴ったカードが飾られていたのだが、葬儀の合間に棺の上の王冠がアップで映し出された際、カードを這うクモの姿が捉えられたのだった。
国葬後、女王の棺はロンドン市内を更新し、ハイドパークコーナーの門「ウェリントンアーチ」へ。海軍の砲車から降ろされ、特注の霊柩車に移された。
女王の棺はこの霊柩車により運ばれ、埋葬先であるウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂へと向かった。ロンドンからウィンザー城まで続く道では、沿道に多くの人が列を作り、70年間君主を務めたエリザベス女王へ最後の挨拶をした。
現地メディアによると、霊柩車は車外からも棺がよく見えるようにと王室とジャガー・ランドローバーがデザインし、女王も生前に承認していたという。
MTV NEWS