ミュージシャン/プロデューサーのカニエ・ウェストが、最新ミュージックビデオ「Eazy」を巡って非難を浴びている。
現地時間で3月2日、カニエは最新アルバム『Donda 2』より、収録曲「Eazy」のMVを自身のインスタグラム上で公開した。このMVでカニエは、元妻キム・カーダシアンが現在交際しているコメディアンのピート・デヴィッドソンを登場させているのが、その内容に問題があると世間の人々が危惧しているのだ。
クレイ・アニメーション調(粘土で作った人形を操って撮影するアニメーション)となっているビデオでは、カニエがピートを誘拐し、縛り上げ、最後は生きたまま地面に埋める。「神はあの事故から俺を救ってくれた / これでピート・デヴィッドソンをぶちのめすことができる」という歌詞に合わせ、ビデオの終盤では、ピートと共に地面に植えたバラの花を刈り取り、ピックアップトラックの荷台へ詰め込み、どこかへ向かう。
荷台いっぱいのバラの花といえば、カニエが今年のバレンタインデーにキムに贈ったバラの花を思い起こさせる。
そして最後には、「こうしてみんな、幸せに暮らしましたとさ」という文字が浮かび上がるのだが、“幸せに”という単語に意味深な印がしてあるのだった。
以前より、自身の音楽作品やSNSの投稿を通して、執拗にピートを口撃し続けているカニエ。ピートの身を案じたキムから「誰かがピートを傷つけることになるから、止めて欲しい」と懇願されていたにもかかわらず、カニエは今回このようなMVをリリースした。
これを見た人々からは、「嫌悪感を抱く」と、バッシングの嵐となっている。
カニエは躁うつ病(双極性障害)を抱えていることから、「真面目に、ちゃんと薬を飲んだ方が良い」と、メンタルヘルスを心配する人々からもコメントが寄せられた。
そのほかにも、「有名人だからといって、こういう“いじめ”が許されるわけじゃない」、「そのうち本当にキムやピート、キムとの子供たちのことを傷つけるのではないか」、「キムとピート、子供たちは、今すぐカニエに対し接近禁止令の発令を申請すべき」との声が寄せられている。
MTV NEWS