最近はプライベートに関するSNS投稿で話題を呼んでいたミュージシャンのカニエ・ウェストだが、今度は自身のニューアルバムに関することで世間からの注目を浴びている。
出せば必ずチャートで1位を獲得すると言われるほど、ヒット作を量産しているカニエ。現地時間で2月17日、自身11枚目となる新たなスタジオアルバム『Donda 2』のリリースをインスタグラム投稿を通して発表したのだが、ファンからは非難の声が寄せられている。
リリースを告知する投稿には、次のようなキャプションが添えられていた。
「『Donda 2』は、俺の独自のプラットフォーム「Stem Player」でのみリリースされる。Apple Music、Amazon Music、Spotify、YouTubeではリリースされない」
「今日では、アーティストは音楽業界が生み出す利益の中から12%しか受け取っていない。そんな抑圧的なシステムから、音楽を開放する時が来た。自分たちでコントロールして、構築する時が来たんだ。Stem Playerのサイトに飛んで、オーダーしてくれ」
言われた通りにStem Playerのサイトに飛んだファンは、そこに書かれていたサービス情報に目を見開いた。この専用プレイヤーは『Donda 2』とセットで売られているのだが、価格の欄には「200ドル(約2万3千円)」と書かれていたのだ。
カニエの新作を楽しみにしていたファンからは、「高すぎる」、「もうカニエの音楽はこれっきり」、「ファンなのに、カニエに“くたばれ”と言われたような気分」といった非難の声が続々と寄せられている。
こうした声を受けカニエは次のように投稿し、音楽業界のクリエーターの苦労を改めて主張。プランを変えるつもりはないと念を押していた。(一部抜粋)
「誰も、俺を軽蔑するために金を払うことはできない。俺たちは、自分たちの芸術作品に自分で値段をつける。テクノロジーの企業は音楽を実質的に無料にした。グッズを売ったりスニーカーのブランドを立ち上げたり、ツアーを開催しなければ、俺たちは食べていけないんだ」
MTV NEWS