現地時間で4月3日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて開催される「第64回 グラミー賞」について、本アワードで5部門にノミネートしているラッパー/プロデューサーのカニエ・ウェストのパフォーマンス出演が禁止されたことが明らかとなった。
今回の報道は、The Blast誌が最初に報じた。これによれば主催者のレコーディング・アカデミーは、ここ最近のカニエの「オンライン上での懸念される言動」を原因にカニエのパフォーマンス出演を禁じたという。
カニエの広報担当は、People誌に対しこの報道を認めている。
カニエはここ数週間にわたり、元妻のキム・カーダシアン、そしてキムが現在交際しているピート・デヴィッドソンに対し、いじめともとれる口撃をSNS上で繰り返してきた。特にピートに対しての発言は過激なものが多く、ピートの身を案じたキムがカニエに対し口撃をやめるよう懇願する場面もあった。
こうしたカニエの行動を受け、コメディアン/政治評論家のトレバー・ノアは、自身が司会を務める風刺ニュース番組『ザ・デイリー・ショー』の中で、カニエの行動を批判。「今キムの身に起きていることは、見ていてとても恐ろしい。別れを決意した女性が、どんな目に遭うのかがよくわかる」と、別れを望んでいるキムに対し嫌がらせ行為に及ぶのは間違っているとし、カニエに口撃をやめるよう呼び掛けた。
するとカニエはトレバーまでも標的にし、グーグルでトレバーを検索した結果をスクショにしてインスタグラムに投稿。トレバーが南アフリカ出身であることをバカにするように、ゴスペル曲「Kumbaya」の歌詞をもじり、黒人を差別する言葉をキャプションに綴ったのだった。
トレバーは今年のグラミー賞で司会を務めており、その事実が今回の決定に少なからず影響を与えているとされている。
MTV NEWS