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真夏の強烈な日差しに照りつけられながら、徒歩で筑波大学附属高校(以下、筑附)へと向かわれていたのは、悠仁さまだった。
7月30日までの1泊2日で、鹿児島県で初めての地方ご公務に臨まれた直後だったが、バドミントン部の練習に参加するために登校されたようだ。
皇室担当記者はこう語る。
「鹿児島県では秋篠宮さまとごいっしょに“文化部のインターハイ”とも言われている『全国高等学校総合文化祭』に出席されました。
悠仁さまは緊張されていたのか、ご表情は柔らかいとは言い難かったですが、同世代の高校生に話しかけたりと、ご自身で考えながら努力されているご様子でした。秋篠宮さまは、いつもよりも笑顔で積極的に高校生たちと交流をはかられていました。悠仁さまにお声がけのお手本を示さなければと、お考えだったのでしょう」
そうしたなかでも、悠仁さまがややリラックスしてお話しされる場面もあったという。
「鹿児島大学では、カブトムシの種を分ける生息地域の境界線など、生物をテーマにした研究成果の発表会もありました。悠仁さまも熱心に耳を傾けられ、発表した生徒に『面白かったです』『私はトンボに興味があります』などと話しかけられたのです。
また鹿児島県立曽於高校の実験農場で、牛の調教の様子を視察された際にも、牛をきれいに立たせる姿勢などについて、生徒たちに質問されていました。
ご幼少のころから、生き物がお好きでしたが、いまも強い関心をお持ちであることが伝わってきます。ぜひそうした知識や興味を生かせるような大学に進学していただきたいものです」(前出・皇室担当記者)
悠仁さまは高校2年生。大学ご入学の準備もすでに進められている。秋篠宮家に近い宮内庁関係者によれば、
「悠仁さまのご進学先は10年も前から注目され続けていました。秋篠宮ご夫妻は悠仁さまのご教育の場として学習院を選ばれず、悠仁さまはお茶の水女子大学附属小学校・中学校で学ばれ、昨年には筑附に入学されたからです。
秋篠宮ご夫妻が“前例のないご進学”を選ばれてきたのは、悠仁さまの東大ご入学を目指されてきたからだったと聞いております。しかし最近、秋篠宮さまも紀子さまも、東大へのご進学に対して、消極的になられているようです」
確かに悠仁さまは、地方ご公務にも同行され、部活動にも参加されているなど、最難関大学を目指す高校生としては余裕も感じる夏休みを過ごされている。
「東大に入る方法としては受験するほかに、学校推薦型選抜制度もあります。しかし、その両方ともが国民からの批判を集めるリスクが高いといえます」(前出・宮内庁関係者)
■提携校進学制度の利用が批判を集めて
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、かねて悠仁さまの東大受験について憂慮の念を抱いてきたという。
「私は、将来は天皇になられる方が同世代の若者の将来設計がかかった“受験”という競争に参加されるべきではないと考えてきました。特に最難関とされる東京大学であればなおさらです。
また推薦制度など、ある種の情実が入りやすい方法で合格されたとしても、“皇族特権を濫用している”という批判の声が上がる可能性もあると思います。
もしそうした方法をとられた場合、東大を目指している現役受験生のみならず、受験を経験した国民の感情を軽んじているとみなされ、悠仁さまや秋篠宮家への印象は悪化するでしょう」
紀子さまが、悠仁さまの東大進学計画を断念せざるをえない段階にまで追い込まれているのも“印象の悪化”が理由なのだという。
前出の宮内庁関係者が続ける。
「悠仁さまは、筑附ご入学に際して、提携校進学制度を利用されました。しかしこの制度については“悠仁さまのために作られた制度では”と疑う声もあり、制度に関する説明も十分とはいえず、批判が巻き起こったのです。この出来事が、悠仁さまのお心に暗い影を落としていることは想像に難くありません。
さらに昨年秋に秋篠宮邸の改修工事が完了しましたが、34億7千万円もの工費がかかったうえに、工事終了から9カ月もたった後に、佳子さまは引っ越しをされず、旧御仮寓所に一人でお住まいであることも公表され、秋篠宮家への支持は急降下しています。
そのような状態で、悠仁さまの東大ご入学を強行すれば、批判は筑附ご進学とは比べることができないほど激しいものになることは目に見えています。紀子さまとしても悠仁さまのお心をお守りするためにも、計画を見直さざるをえなかったのでしょう」
では悠仁さまのご進学先はどの大学になるのか? この宮内庁関係者が現時点での筆頭候補に挙げるのは東京農業大学だという。
「東京農大に関する一連の刑事事件に注目しています。まず7月12日、東京農大ボクシング部に所属する学生とその知人が、大麻取締法違反容疑で警視庁により逮捕されました。2人は販売目的で乾燥大麻や大麻樹脂を所有していました。
警視庁は東京農大に隣接したボクシング部の寮を捜索。さらにもう一人の学生が、営利目的で大麻を所持していたとして逮捕されたのです」
学生の逮捕を受け、東京農大は学長名でこんなコメントを出している。
《このたび、本学学生が大麻取締法違反の疑いで逮捕(2023年7月12日)されたことについて、本学は事態を厳粛に受け止めています。このことについて深くお詫び申し上げます。薬物乱用の有害性・危険性・反社会性は明らかであり、本学としては、早急に事実関係の把握に努め、厳正に対処する所存です》
■承子さまご入学前も大学生の逮捕者が
東京農大といえば、秋篠宮家とご縁の深い大学としても知られている。
「秋篠宮さまは、’08年に東京農大の客員教授に就任されました。’16年の創立125周年式典では、お言葉も述べられています。また紀子さまの弟で、悠仁さまにとっては叔父さまである川嶋舟さんも東京農業大学農学部デザイン農学科で准教授を務めています。秋篠宮家と関わりが非常に深い大学における一連の逮捕劇は、悠仁さまご入学に備えた教育環境の“浄化作戦”ではないかともみられているのです」(前出・宮内庁関係者)
悠仁さまが通われる大学内で、学生たちが違法薬物を取引しているとあれば、紀子さまとしては許しがたい事態だろう。
実は過去に今回の事件に酷似するケースもあった。
「高円宮家の長女・承子さまは’08年9月に早稲田大学国際教養学部に入学されました。 その直前、6月に国際教養学部に通うマレーシアからの留学生、7月に同学部の3年生、8月に商学部の3年生が大麻密輸や栽培などの容疑で立て続けに逮捕されているのです。
特に国際教養学部内には、逮捕以前から“学生が大麻を扱っている”という噂が流れ、問題視されていました。
秋篠宮さまや紀子さまも、東京農大を、悠仁さまにふさわしい大学かどうかリサーチされるなかで、“学生たちのよからぬ動き”を耳にされていたのかもしれません。警察による浄化作戦も、そうした秋篠宮ご夫妻のお気持ちを忖度してのものなのだと考えています」(前出・宮内庁関係者)
お父さまも客員教授を務めておられ、昆虫の研究もできる農学部の評価も高い東京農業大学。悠仁さまにとって学びの場であるだけではなく、癒しの場になることも祈りたい。