5月4日、秋篠宮邸玄関でご両親を見送られた佳子さまと悠仁さま /(C)JMPA
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「秋篠宮さまと悠仁さまは、7月29日から30日まで『全国高等学校総合文化祭』に臨席されるため、鹿児島県を訪問されました。
紀子さまは新型コロナに感染されたためお取りやめに。秋篠宮さまと悠仁さまがお二人で公的活動に臨まれたのは初めてのことです」
そう語るのは皇室担当記者。高校時代の夏休み期間の地方ご公務への同行は、姉の眞子さん、佳子さまも経験している。いわば“秋篠宮家の慣例イベント”なのだが、ある宮内庁関係者は危惧の念を抱いているという。
「皇位継承順位第2位の悠仁さまとお姉さま方はお立場が異なります。それにもかかわらず同程度しか公的行事を経験されていないのはいかがなものでしょうか。
30日には鹿児島市内の一流ホテルで市長らとの昼食会があり、悠仁さまも出席されたと伺っています。悠仁さまが社会的立場のある人々と接することも、秋篠宮さまは帝王教育の一環であるとお考えなのでしょう。しかし悠仁さまが“ふつうの国民たち”と接する機会を増やすほうが、悠仁さまのご将来にとって大切だという意見は宮内庁内でも少なくありません。
信頼関係を築くためには、国民の実情を知ること、そして国民にお姿を見せることが必要だと思います。そういう意味では、今回の総合文化祭での同世代の高校生たちと交流する機会は貴重でしょう。ただ、秋篠宮ご夫妻は、悠仁さまが国民の前に出られることに、あまり積極的でないようにお見受けするのです」
確かに悠仁さまの日常や学校生活に関する情報は、これまでも断片的にしか伝えられていない。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも次のように語る。
「一般国民の日常の現状を知ることもなく、その生活水準からかけ離れた特別な待遇のなかで生活し、それが当然だと思うようになってしまっては、国民の心が皇室から離れてしまいます。
しかし最近の皇嗣家は、秋篠宮邸の改修工事に莫大な金額を費やすばかりではなく、旧御仮寓所で佳子さまが別居生活を送られるなど、特別待遇を享受されていることが浮き彫りになってしまっています。“特別待遇を受けて当然”とも見えるご姿勢は、悠仁さまの帝王教育にも悪影響を及ぼしてしまいかねません」
■悠仁さまの子ども部屋は8畳だったが……
佳子さまがお住まいの旧御仮寓所は秋以降に改修工事が行われる。前出の皇室担当記者は、
「1階と2階の事務スペースの間取りを変更する内装工事をおよそ半年かけて行う予定と報じられています。そもそも旧御仮寓所は完成してまだ4年。それでも大規模な改修工事に踏み切るのは、佳子さまが一人暮らしをされることになったことも理由の1つだと思われます。
それにしても、改修前の秋篠宮邸の私室部分は約512平方メートルで五方が生活されていました。改修後は約585平方メートルと、70平方メートルも広くなっているのに三方しか生活できないというのは計算が合いません」
皇嗣職は秋篠宮邸に佳子さまのお部屋が確保できなかった理由について、“親王殿下の恒久的なお部屋のため”と説明している。
「悠仁さまご誕生後、秋篠宮邸の庭に2階建ての“子ども部屋”が増築されました。当時の新聞報道によれば、鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は90平方メートル、1階は眞子さんや佳子さまも使う多目的ルーム、2階は8畳ほどの悠仁さまのお部屋と看護師らの待機室とされています。
6月30日に公表された皇嗣職の説明にそって推測すれば、悠仁さまのお部屋を改修工事を機に秋篠宮邸に組み込むため、予算的に眞子さんと佳子さまのお部屋を造ることを断念せざるをえなかったということになります」(前出・皇室担当記者)
悠仁さまファーストを貫いてきた秋篠宮ご夫妻。その悠仁さまの“恒久的なお部屋”のために、かなりのスペースが割かれ、高額の改修予算が費やされたことは想像に難くない。前出の宮内庁関係者はこう語る。
「宮内庁の発表によれば、《小学生のときからご関心をお持ちだったトンボ類の生息環境の調査は、とくに熱心に続けられています》とされています。’13年に悠仁さまは宮内庁の職員組合文化祭に立派な昆虫標本を出品されました。
それから10年間、標本を作り続けてこられたとすると、その収蔵だけでもかなりのスペースが必要になると思われます。子ども部屋が8畳だったことを考えると、恒久的なお部屋は1.5倍から2倍ほどになっているのではないでしょうか。ちなみに17歳当時の天皇陛下のお部屋は8畳の洋間と報じられていましたから、悠仁さまのお部屋は異例の広さということになります。
私室部分の改修工事は“悠仁さま最優先”で進みましたが、はたして佳子さまはどのような胸中でいらしたのか。数多くのご公務に臨まれて皇室に貢献しているにもかかわらず、待遇はあくまでも弟以下。そんな寂寥感も一人暮らしを選ばれた理由なのかもしれません」