ご公務に邁進する皇室の女性を華やかに彩るティアラ。しかし、愛子さまがティアラの制作を来年も見送られたことが明らかになったのだ。
テレ東の報道によれば、8月末に締め切られる来年度予算の概算要求で宮内庁が制作費を計上しなかったとのこと。宮内庁は物価高で苦しむ国民感情や、天皇皇后両陛下のお気持ちを考慮したと説明したという。
ネット上では、両陛下や愛子さまのご決断に称賛の声が広がっている。
《いつも想像を超えるご配慮に驚かされると共に頭が自然に下がります》
《愛子さまの国民を想われるお気持ちがとても嬉しいです。そして、そんなお方だからこそ是非素敵なティアラをお作りしていただきたいと思います》
《御自身のお立場と国民を思ってのお心遣い、泣きそうになりますが、本当に良いのでしょうか?愛子さまなら作って頂きたいなと心から思います》
愛子さまがティアラの制作を辞退されるのは、今回で3度目のこと。’21年12月1日に成年となられた愛子さまは、上皇ご夫妻の長女・黒田清子さんが所有しているティアラを借り受けて行事に臨まれたことも話題となった。
「公費で作られたティアラは結婚に伴って国に返すことになっており、宮内庁の倉庫には使われていないティアラが現在8個あります。ですが清子さんのティアラは上皇ご夫妻の私費で作られたため、いまも清子さんの所有となっているのです。愛子さまご本人が清子さまに相談され、快諾の返事をいただいたそうです。清子さんとしても、姪であり同じ“天皇の長女”でもある愛子さまをサポートしたい思いがあったのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
いっぽう今春からコロナ禍による行動制限もなくなり、皇室では外出を伴うご公務も再開された。宮中行事などで華やかな装いが増えることも見込まれるが、愛子さまがティアラを固辞されるのは“国民のため”を優先されているからだという。
「女性皇族が成年されると、宮中晩餐会などの行事で着用するためにティアラやネックレスなどが新調されます。眞子さんのティアラは約2856万円、佳子さまのものは約2793万円の制作費用がかかりました。両陛下の長女ということであれば当然、愛子さまのティアラはさらに高額になると見られていました。
しかしコロナ禍が落ち着いても上昇し続ける物価高によって、国民の生活は厳しくなるばかり。愛子さまは、生活に苦しむ国民に寄り添うという両陛下のご姿勢を常に意識されているのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
昨年3月には、初めて記者会見に臨まれた愛子さま。「皇室の一員としての在り方」を問われ、次のように回答されていた。
《私は幼い頃から、天皇皇后両陛下や上皇上皇后両陛下を始め、皇室の皆様が、国民に寄り添われる姿や、真摯に御公務に取り組まれるお姿を拝見しながら育ちました。
そのような中で、上皇陛下が折に触れておっしゃっていて、天皇陛下にも受け継がれている、皇室は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たす、ということが基本であり、最も大切にすべき精神であると、私は認識しております》
いつも国民とともにーー。愛子さまのお気持ちは、ティアラよりも輝きを放っている。