5月4日、訪英される秋篠宮ご夫妻を見送られる佳子さまと悠仁さま
強烈な日差しが差し込む、7月19日の秋篠宮邸の応接室。秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さまが南米・パラグアイから来日した高校生たちと懇談されていた。
「この日、秋篠宮邸を訪れたのは日本パラグアイ学院の高校生20人です。日系団体などが同国で日本式の教育を行うために設立した学校で、日本語の授業などもあります。交流は1時間ほどで、生徒らが日本の歌やパラグアイ伝統のダンスも披露しました。
秋篠宮ご一家は、南米に渡った日系人たちとの交流を続けてこられましたが、今回は高校生たちが大勢来訪するということで、悠仁さまも同席されることになったと聞いています」(宮内庁関係者)
高校生たちが、嵐の『カイト』を手話付きで披露する姿に、秋篠宮ご夫妻と佳子さまは拍手しながらほほ笑まれ、続くご懇談も終始明るい空気に包まれていた。筑波大学附属高等学校2年生の悠仁さまにとっても、同世代の高校生との友好親善の場であったのだが——。
「この訪問を伝える報道に、SNS上には、“無表情……”“表情が心ここにあらずで心配になる”などと、悠仁さまのご表情について懸念するコメントが書き込まれていました。
悠仁さまのご表情からは感情の起伏が伝わってこず、終始“硬さ”が目立っていたように感じました。パラグアイの高校生たちが明るく笑ってご一家と接していたので、なおのこと悠仁さまのご表情が“消えていた”ことが際立っていました」(皇室担当記者)
7月22日に北海道でインターハイ開会式に出席された秋篠宮ご夫妻は9月にはベトナムを訪問される予定で、国内でも膨大な数のご公務に臨まれて、多忙を極められる。そして佳子さまも、全国各地を飛び回り、多数のご公務に取り組まれる日々を過ごされている。
ご家族の活発な日常とは対をなすかのように、悠仁さまが無表情でいらっしゃるのは、いったいなぜなのか——。
「姉の眞子さんの婚約が内定した後、小室圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルが報じられた6年前から、仲むつまじかった秋篠宮ご一家の雰囲気に明白な変化が生じました。ニューヨークで自由に生活している眞子さんと連絡を取っているのは、現在では佳子さまだけで、秋篠宮ご夫妻は関わることを避けていらっしゃるようです」(前出・皇室担当記者)
■秋篠宮家への批判に悠仁さまは……
そうした秋篠宮家の雰囲気の変化は、悠仁さまの将来に深刻な悪影響を及ぼす可能性がある。精神科医の香山リカさんは、こう懸念しているという。
「一般的に16歳から17歳の子供たちは、この時期に自己のアイデンティティー、つまり“自分らしさ”を確立するといわれています。両親をはじめとする周囲の大人たちをモデルとして見ながら、自分の進路や将来を考えて、自分らしさを作り上げていくのです。
しかし、その家族や周囲の大人たちが批判されているという状況を目の当たりにすると、モデルとすべき人がいなくなってしまい“親とは違う生き方をしたい”などと、子供たちが心の内側に葛藤を抱えてしまうことへとつながりかねないのです」
秋篠宮家に集まる国民の批判に、悠仁さまも悩まれているのだろうか。香山さんはこう続ける。
「悠仁さまは、一般国民の16歳とは違う環境におられます。“将来の天皇”という重圧と向き合われながら、“違う生き方を選ぶことができない”ことを自覚されなければならないお立場にあります。
ご両親への批判もあり、パラグアイから来日した高校生とのご交流の場で自分らしく振る舞われても、“社会に受け入れられないのではないか”“国民から批判されるのではないか”とお考えになり、悠仁さまはご自身に期待される役割を果たすことができなかったのかもしれません。
そのように“自分の感情を示すよりも、無表情で目立たないほうがいい”とお心の中で思われているのであれば、悠仁さまは大変お気の毒な状況にあると思います」
7月24日にも、秋篠宮ご一家は来日した日本語学校「ブラジル日本語センター」の生徒たちと赤坂東邸で面会し、交流された。
「秋篠宮ご一家は、ブラジルから来た30人ほどの日本語学校の生徒らと懇談されました。ご一家と同校との交流は2005年から始まり、今回で8回目となっています。悠仁さまの同席は7年ぶりであったとはいえ、やはり日本パラグアイ学院の高校生たちとの面会した時と同じく、無表情さが目立っていました」(前出・皇室担当記者)
そして、悠仁さまがご表情を喪失されている状況を、“周囲の大人たち”がさらに拍車をかけてしまいかねない事態も進んでいる——。
■秋篠宮家の側近トップも退任へ
6月30日に、秋篠宮邸に佳子さまが引っ越さず、隣の旧御仮寓所で“一人暮らし”を続けられていることを、皇嗣職が初めて公表。この対応に対して、西村泰彦宮内庁長官が苦言を呈すると、秋篠宮ご夫妻の側近トップである加地隆治皇嗣職大夫が反論するといった応酬を繰り広げたのだ。
「西村長官は13日の定例会見で、『タイムリーな発表でなかった』と皇嗣職が公表するタイミングが遅すぎることを批判。“ご一家で引っ越す”と当初の説明と異なる点については、『結果的に違ったことについては反省すべき』と発言したのです。
すると翌日、加地大夫が『(タイミングについては)長官のお考え』と述べ、『節目節目で必要な説明をしてきた』と定例会見で異例の反論に及んだのです。しかし、加地大夫は会見で“説明をしてきた”と釈明しましたが、そうならば改めて文書を宮内庁のホームページに掲載して説明する必要もなかったはずです。
西村長官による“タイムリーでなかった”“反省すべき”といった一連の苦言を認めることは、秋篠宮ご夫妻の判断が間違っていたと認めてしまうことになりかねません。忠実にご夫妻に仕えてきた加地大夫の立場では絶対にできないはずで、こうした説明を繰り返すしかなかったのでしょう」(前出・皇室担当記者)
警察庁のキャリア官僚だった加地氏は、2016年から宮務主管、令和となった2019年5月に皇嗣職大夫に着任し、秋篠宮家に仕えてきた。悠仁さまにとって、幼いころから公私にわたって親しみ、頼りにされてきた“最側近”だ。
「長官や侍従長、皇嗣職大夫などは特別職の公務員で定年はありませんが、70歳となる年度末に退任することが慣例です。しかし加地大夫は昨年70歳となりましたが、今春以降も続投してきました。
しかしいま、加地大夫が8月にも退任するという見方が宮内庁内に広がっているのです。官僚の異動は、通常国会が終わり、政治的な動きが少ない夏に行われることが一般的だとはいえ、秋篠宮家に仕えてきたトップとして、“一連のトラブルの責任を背負って退く形を取るのでは”とも囁かれています」(前出・宮内庁関係者)
来年、悠仁さまは大学進学を控える3年生となられる。かねて紀子さまは“東大進学”を望まれているなどとも報じられてきたが、悠仁さまを取り巻く空気は、さらに重くなってしまいそうで——。
「秋篠宮ご夫妻をはじめ、皇嗣家には“将来の天皇を育てている家だ”と肩に力が入り、強い緊張感があるように感じます。
しかし、悠仁さまが天皇となられるまでには、まだ時間があります。その間に、ご自身で選ばれた大学でお好きな分野の学問に取り組むなど、のびのびとした学生生活を送っていただくことが、悠仁さまの未来にとって大切なことのように思います」(香山さん)
幼いころは、国民の前で屈託なくほほ笑まれ、多彩なご表情を見せられていた悠仁さま。その笑顔を、一日も早く取り戻してほしい。