(C)JMPA
「助けを必要とする人々への理解と配慮を感じ、心を動かされました」
新年度となった4月1日、紀子さまは駐日イタリア大使公邸をご訪問。在日外国人向けに電話での無料カウンセリングを行う「東京英語いのちの電話」の50周年記念式典に臨まれた。冒頭のように英語でスピーチされた紀子さまの表情は明るかったという。英チャールズ国王の戴冠式への参列が1カ月ほど後に迫り、紀子さまも心を弾まされてーー。
「3月下旬に、外交ルートを通じて秋篠宮ご夫妻への招待状が届きました。政府の閣議了解などを経て正式にご夫妻が参列することになり、紀子さまも張り切って準備に取り組まれているそうです」(宮内庁関係者)
皇嗣家の“世界デビュー”に心を躍らされている紀子さまをよそに、一線を画すかのように公務に臨まれている佳子さま。母娘の距離の隔たりが、いっそう際立つようになっているのだ。
「4月2日に、佳子さまは全国高等学校女子硬式野球選抜大会の決勝戦を観戦されました。ご到着のとき、お姿がスクリーンに映されると、佳子さまが胸元で両手を振って人々の拍手や歓声に応じられていたのです。皇族は片手でお手を振ることが多いのですが、若い世代が親しみやすいようなスタイルを打ち出そうとされているように感じました。
また佳子さまは改修された秋篠宮邸にも移らず、仮住まいだった御仮寓所でお暮らしです。こうした“独自路線”を貫かれるのは、ご公務への臨まれ方や将来のご結婚について、紀子さまへの反発心を膨らませていらっしゃるからではないかともささやかれているのです」(皇室担当記者)
実は母娘の間の溝が深くなっているのは、紀子さまが佳子さまの“結婚相手探しへ介入”する動きをしだいに強められているからだという。前出の宮内庁関係者は次のように続ける。
「高円宮家の次女・典子さんが出雲大社の禰宜だった千家国麿さんと婚約することが決まった2014年当時の紀子さまのご発言を、4月6日発売の『週刊新潮』が報じています。
発言は、『秋篠宮家は高円宮家よりも身位が上ですから、娘のお相手も、出雲大社を上回る家の方でないと……』『皇籍離脱した旧宮家は現在、どのような状況になっているのでしょうか』といったものです。
悠仁さまがお生まれになり、紀子さまは“将来の皇后、未来の天皇の母”というお立場を常に気にかけるようになられました。眞子さんと小室圭さんの結婚では、小室さんの母・佳代さんの金銭トラブルが婚約内定後に次々と明らかとなり、多くの国民が反対する異常事態となりました。
ご家族に対して皇統を担う家の一員としての品格を求める紀子さまのお気持ちは、それ以降、一層強まっているように感じます」
■“皇統を担う家”の品格を求められ……
さらに、このご発言には紀子さまの“深慮”も見え隠れしているというのだ。
「皇位継承問題では、旧宮家の男系男子と女性皇族の結婚を保守派の政治家や論客が主張しています。また旧宮家の男子がどういった立場で皇室にもどってもらうのか、昨年1月に政府が国会に提出した有識者会議の報告書をもとに、“皇族による養子縁組”など複数の案が検討されている最中です。
もし養子縁組して皇族となった旧宮家の男子が、佳子さまと結婚し、男の子が生まれれば、その子が皇位継承権を有するという未来もありうるのです。
たしかに、出雲大社の千家家よりも長い歴史を持つ家は皇室以外に思い当たりません。現在の皇室典範では不可能ですが、紀子さまはそこまでお考えになっているのでしょうか……」(前出・宮内庁関係者)
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう話す。
「秋篠宮家は皇室の中でも自由闊達な家風で、ご夫妻は個人の意思を尊重されながら、眞子さんや佳子さまをお育てになられました。
しかし悠仁さまが成長されるにつれて、秋篠宮家は悠仁さまを中心に回るようになり、眞子さんや佳子さまには“将来の天皇の姉”として言動などへの制約が増えていったように感じています。
将来天皇家となる秋篠宮家の立場を紀子さまが強く意識されるあまり、佳子さまの結婚相手へ求める条件の厳しさにつながっているのかもしれません」
このところ佳子さまが“女性の自立”に関連する行事やイベントで発揮される積極性には、際立つものがあるように見える。お相手選びにまで介入しようとされている紀子さまの“暴走”への反抗でもあるのかーー。
「ジェンダー問題についての行事や昨年のお誕生日に際して発表されたご近況にも、“誰もがより幅広い人生の選択肢を”と再三つづられています。恋愛結婚をされた紀子さまに、“私も自由な恋愛と結婚を”と訴えているようにも思えます」(前出・宮内庁関係者)
紀子さまが娘の幸せよりも“皇嗣家の将来”を優先されるのであれば、佳子さまとの溝は深まっていくばかりだろうーー。