「金なら払う!」給付金詐欺主犯格の男"ガーシー担当弁護士"に泣きついていた…46分"弁明音声"独占入手
「国際指名手配だけは避けたい。僕はドバイから出国したいんですよ」「お金を払って終わるんだったら、払いますよ」
「事件の発端は2020年8月に、大学生の息子に持続化給付金支給の通知が来たことを不審に思った父親が、息子とともに目白署に自首したことです。捜査を続けると、暗号資産投資事業のマルチ商法『マイニングエクスプレス』が関連していることがわかりました。これは、ウクライナにある仮想通貨のマイニング施設に投資をすると、配当をもらえると謳うマルチです。
「2月にドバイへ“移住”したのは捜査の手が及んでいることを知って、慌てて逃亡しただけですよ。自慢の愛車2台を売却して逃亡資金にしていましたし、妻は第2子を出産してからわずか数週間足らず。長旅ができるような状態じゃないのに、無理して出国したんです。ドバイでは自宅が決まらず、高級ホテルに1カ月間滞在していました」
「何千万円もする高級時計に、ロールスロイスとランボルギーニ。その妻も妻で『夫からプレゼントされた』と、毎日のように何百万円もするアクセサリーを身に着けていました。6年前まで、彼は冴えないバーテンダーでした。マルチに関わるようになり、突然羽振りがよくなったんです。詐欺で得たお金が元手なら、まずは反省すべきでしょう」(同前)
「ドバイにいるマルチ商法の仲間が開き『頑張って無罪を勝ち取れよ』と励まされたそうです。帰国の飛行機は、何十万円もするビジネスクラスでした。妻は夫の無罪を本気で信じているらしく、周囲に『私たちは脱税とマネーロンダリングはしてきたけど、持続化給付金詐欺には関わっていない』と、大真面目に夫を擁護しているそうです」(同前)
「1人あたり100万円の給付金を、約200人が申請していたため、被害総額は2億円にのぼると考えられていましたが、立証できているのは8人分だけ。容疑者同士のやり取りはおもにLINE上で、どれが誰の発言なのか把握できていません。松江容疑者が否認し続ける限り、実刑判決は難しいというのが捜査関係者の見立てです」(前出・記者)