日本時間7月21日、米スポーツ界のアカデミー賞といわれる『ESPY賞』で、エンゼルスの大谷翔平が「男子最優秀アスリート」を受賞した。
野球界からは、1999年のマーク・マグワイア以来、23年ぶりの快挙で、日本人男子としてはもちろん初の受賞だ。エンゼルスの大不振とは裏腹に、大谷の “受賞ラッシュ” は、今年も続きそうだ。
こうなると気になるのが、大谷の去就だろう。
大谷は、2023年のオフにフリーエージェント(FA)となり、どこの球団とも自由に契約できるようになる。しかし、大谷が打って投げての活躍をしない限り勝てないエンゼルスにとって、もちろん大谷はとどめておきたい存在だ。
ところが、日本と違って非常にシビアなMLBの世界だけに、たとえ “チームの顔” だとしても、容赦なくトレードされる可能性がある。
「メジャーでは、契約の最終年やその前年にトレードに出されるケースはよくあることです。たいていは、中堅クラスのチームでスターになった選手に対し、巨額な年俸を要求される前に金持ち球団に売りに出すんです。
また、今年のエンゼルスのように、早々とポストシーズンの進出をあきらめ、来年以降のチームつくりに着手するケースでは、大物選手をトレードに出し、有望な若手選手と交換するケースも多い。
ましてエンゼルスは、マイク・トラウト外野手とアンソニー・レンドーン内野手と大型契約を結んでいるため、さらに大谷に大型契約を提示するのは無理があるとの見方もあるんです。FA前にトレードに出される可能性は十分にあります」(現地記者)
それを裏付けるように、こんな話もある。
「じつは、今年のオフからキャンプ時にかけて、エンゼルスは非公式で大谷に契約の延長を申し出ているんです。その額は、現在のMLB最高額である、メッツのマックス・シャーザーの約58億円より高額だったそうです。
しかし、大谷と代理人のネズ・ベネロは、すぐにその誘いに飛びつきませんでした。
はたしてこのままエンゼルスにいるべきなのか、エンゼルスが『勝てるチーム』になれるのか半信半疑だったからでしょう。結局、この話は外部に漏れることなく立ち消えになりました。
球団側も、その後14連敗を喫し、ポストシーズン進出を逃しそうだとなりました。次世代の戦力を増強するため、他球団とのトレードをぎりぎりまで模索しているようです。
いずれにせよ、2023年オフのFAを迎えれば、大谷をめぐる超高額な争奪戦が始まるでしょう」(大手広告代理店関係者)
大谷は後半戦をどのチームで戦うのか。トレード期間の8月3日まで、すでに2週間を切っている――。
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