4候補が出揃った自民党総裁選。共同通信が9月17、18日に自民党員を対象におこなった「誰が総裁にふさわしいか」を問う世論調査の結果は、永田町に衝撃を与えた。
1位が48.6%の河野太郎行政改革担当相(58)。2位が18.5%の岸田文雄前政調会長(64)だったが、3位の高市早苗前総務相(60)が15.7%で岸田氏に肉薄しているのだ。
初の女性首相就任も現実味を帯びてきた高市氏は、大の野球好きで阪神ファン。趣味はスキューバダイビングで、学生時代には軽音楽部でドラムを担当し、ヘヴィメタルを演奏していたなど意外な素顔でも知られる。
16歳から乗りはじめたオートバイもその一つ。今年3月に与野党の国会議員有志で結成された「バイカーズ議連」に、高市氏は顧問として名を連ねている。本誌は議連発足時に所属議員にアンケートをおこなったが、誰よりもアツい回答を寄せてくれたのが高市氏だった。その回答を以下に再録する。
Q1.バイクに乗り始めたきっかけは?
特にきっかけはなく、通学やバイト先への移動などに必要だったからです。
Q2.いま乗っているバイクは?
現在は乗っていません。衆議院議員2期めだった37歳ごろに、「万が一の怪我で国会を休んでは、有権者の皆さまに申し訳ない」と思うに至り、公道でバイクに乗るのはやめました。
Q3.現在のバイクとの接し方は?
現在も、バイクのレース映像を観るのは好きですし、ネットで各メーカーの人気モデルのチェックはしています。2005年に「道路交通法」改正(125cc超のバイクであれば、高速道路で2人乗りができるようにする改正)のときには、自分が乗っていた経験から、「2人乗りで一般道を走るよりは、高速道路を走るほうが事故率は低いはずだ」と主張し、法改正に貢献できました。
Q4.これまで乗った車種は?
もっとも長期間(3台は買い替えながら)乗ったのは、Kawasaki Z400GPです。黒色ボディと金色ホイールにこだわっていました。このほか、SUZUKI GSX400S KATANAにも乗っていました。
Q5.バイクにまつわるエピソードは?
学生時代は、裏六甲や阪奈道路の大阪側など、カーブが多い道を攻めるのが好きでした。バイト代が貯まるとツーリングに出かけ、全国の海岸線沿いの道はほとんど走りました。20代前半は『バリバリ伝説』(しげの秀一さんの作品)という漫画にハマっていました。バイクの魅力は、とくに夏に、風とアスファルトの熱を感じながら走る心地よさです。
自民党のYouTube公式チャンネルが9月19日にライブ配信した「総裁選CafeSta」では、松下政経塾の選考試験の際、革のつなぎを着て神戸から茅ヶ崎までバイクで駆けつけたエピソードを披露した高市氏。前を走る2候補に追いつき、追い越せるか。
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