タレントの高田純次が、都内の首都高速道路で衝突事故を起こしていたことを『週刊文春』が報じた。高田が起こした交通事故は、2009年、2018年の事故に加え、今回が3回目となる。
事故が起きたのは4月14日で、高田は文春の取材に対し「当たった認識はなかった。もちろん僕のほうに非はあるんでしょうけどね。それを私のほうで(治療費は)全部持ちます、ということを保険の方には色々話しましたけどね」と説明しているという。
高田は現在72歳。そもそも運転自体やめておけばいいのでは、という意見もあるが、そうもいかないようだ。高田は自他ともに認める乗り物好きで、過去に本誌の取材でも、学生時代から自分で稼いだカネでバイクを購入し、乗り回していたことを明かしている。
「2輪免許の取得を決意し、試験場での『一発狙い』に挑んだのが20歳のとき。17回めでやっと合格しました。
(当時は)美大に一浪して、デザイン学校に通ってました。日給いくらのバイトで、中古の50ccのバイクを買って、免許取りたてで、1カ月半ぐらいかけて北海道まで行ってね。オーバーヒートはすぐするし、バイクのことは、何もわからなくて。無謀ですよね」
1989年、1990年には、2輪界最大のイベントともいわれる『鈴鹿8時間耐久ロードレース』にチームを結成して参戦している。「あの音と匂い、それからチーム同士の交流にシビれちゃうんですよ。知らず知らずのうちに気持ちが通じ合うようになって、お互いのミスを助けあってるうちに、『熱いもの』が体に流れてくるんですよね」と当時本誌に語っていた。
車やバイクを乗りこなしていた経験は、実際に高田の俳優としてのキャリアにも生きている。劇団で活動しながら、家族の分まで肉体労働で生計を立てていた高田は、『産経新聞』(2014年3月26日)で「俺、4トントラック運転できるから、アスファルトの材料を川崎まで取りに行ったりしました」と明かす。そんな過去があったからか、のちにトラックドライバーの役で、名女優・京マチ子と共演を果たしたという。
高田の人生と乗り物は切っても切り離せないようだ。だが、ここ数年、高齢者による交通事故が大きな問題になっているのも事実。週刊文春によると、高田は「自分が(運転で)危ないなと思うことはほとんどない」と話しているというが、そろそろ免許返納を真剣に考える時期なのかもしれない。
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