《あけましておめでとうございます。今年こそ物語を畳んでいけたらと思います》
1月23日に発売された『週刊少年ジャンプ』最新号の巻末にて、看板漫画『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)の作者・芥見下々氏が “年内終了宣言” とも受け取れるコメントをしていたことで、ファンから悲鳴があがっている。
同誌で2018年から連載中の『呪術廻戦』は、人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を祓う呪術師の闘いを描いたダークファンタジー・バトル漫画。累計発行部数は7000万部を超え、7月からはテレビアニメシリーズ第2期の放送も決定している。
「芥見先生は、2021年2月の配信番組『漫道コバヤシ』に出演した際、あと2年で完結すると予告していました。休載もあって少し延びたにせよ、当初の予定どおり進んでいるということでしょう。
とはいえ、本編では『死滅回遊』編が佳境に入っており、いま最も勢いがある作品の一つと言っていいだけに、ネット上には読者からの連載継続を望む声であふれています」(サブカルライター)
芥見氏が改めて終了時期を匂わせたことには、人気作だからといってダラダラ続ける気はないという揺るぎない決意を感じる。しかし、残り45~50話ほどで本当に伏線が回収できるのか、不安を感じている読者も少なくない。
「確かに、ラスボスの宿儺(すくな)関連だけでも正体、過去、術式、伏黒恵に執着する理由など謎がテンコ盛り。
また人気キャラである五条悟の今後や乙骨憂太の領域展開、敵と内通している人物の正体、生死不明の仲間の再登場、アイヌ呪術連と、あげればキリがないほど未回収案件があります。
今のペースであれば、よほど端折らないと年内には終わらないように思えますが……」(前出・サブカルライター)
伏線ほったらかしの終了で “名作になり損ねた” といえば、記憶に新しいのが昨年11月16日発売の『週刊少年マガジン』で連載終了となった『東京卍リベンジャーズ』である。
「同作は、北村匠海主演で実写映画化され、興行収入45億円を記録。一時は社会現象とも言える盛り上がりを見せたものの、絶対に回収しなくてはならない謎が全スルーされたまま終了したことで、読者のフラストレーションが大爆発する事態に。
1月17日に最終31巻が発売さると、単行本派からも酷評が飛び交いました。1月からテレビアニメが放送されていますが、まるで話題になっていません」(前出・サブカルライター)
『呪術廻戦』が『東リベ』の二の舞いにならないことを祈るばかりだ。
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