カリスマキャバクラ嬢として活躍、引退後は実業家、タレントとして活動するも、経営していた会社でのトラブルが報じられてきた、エンリケ氏。
問題となったのは、契約者のお金でブランド品を購入し、それを「エンリケ空間」が買い取る方式のビジネス「買取パートナー」。お金を振り込めば、半年で12%もの利益がついて返金されるとして、出資者を募っていたという。ところが、期日になってもお金が振り込まれない被害が各所で出ていると「週刊文春」で報じられていた。
10月26日深夜、トラブルのあった契約者への返済資金を稼ぐため、キャバ嬢に現役復帰することを宣言。「エンリケ空間」代表辞任と、ビジネスパートナーで夫の通称「ブタ」氏との離婚もYouTubeで公表した。
「群馬県にある、知人の経営するラウンジで2日間、勤務した後、11月1日から古巣のキャバクラ店で勤務。さらに、今後は全国のどこの店にも出張営業すると報告していました。そんな矢先、夫のブタ氏が、『勝手に離婚届を出された』と主張し、離婚無効の手続きを取ったとSNSで投稿しており、離婚劇は泥沼化しているようにも見えます。
とはいえ、エンリケさんはこの離婚騒動だけに関わっているわけにもいきません。契約トラブルでは警察に被害届が受理されている件もあります。まずは返金が優先でしょう」(週刊誌記者)
実際、エンリケ氏が起こした複数のビジネストラブルについては、収拾のめどが立っていない状態だ。トラブルの当事者となった、エンリケ空間が展開するビジネスの契約者が、現在の内情をこう明かした。
「エンリケ氏の事業には、堰を切ったように苦情が殺到しているといいます。とくに『週刊文春』が出資法違反の疑いを指摘した『買取パートナー』事業については、別法人の美容関連事業の社員まで動員されて、苦情処理に当たっているといいます。それくらい人員不足なわけですが、それというのも、報道後、社員の退職が相次いでいるからだそうです」
エンリケ氏が代表を辞任し、退職も相次ぐとなると、トラブル解決の見通しは立ちづらい現状のようだが……。「所有するブランド品の売却などで返済資金を準備している」などと、今後の返済方法に言及してきたエンリケ氏だが、実態はどのようになっているのか。前出の契約者に聞くと「埒があきません」と、失望を隠しきれない様子だ。
「具体的な説明はなく、『誠意を持って対応する』と繰り返すだけです。そもそも、苦情の対応をしている社員に、何かを解決する権限がないのは明らかです。トラブルを抱えているにもかかわらず、時間稼ぎのような担当ををさせられている社員に対して、同情の声すらありますよ」
先の「キャバ嬢復帰宣言」も、この返済資金にあてるためだという。実際、キャバ嬢引退時には、3日で2億円以上の売り上げを達成したというエンリケ氏だけに、 “復帰戦”となった群馬のキャバクラ店では、オーナーが設定した「2日間で1000万円」のノルマもクリアした。この2日間の興行は、売上折半の契約がなされていたため、彼女はこの期間だけでも500万円以上の収入を得たことになる。
「月末に返済を約束していた契約者への入金はあったようです。もちろん、全額が返ってきたわけではありませんけどね。このまま返済を続けていれば、被害届が受理されている分も含めて、刑事事件にはならないと踏んでいるのかもしれません。とはいえ、この返金がいつまで続くのか、いつ完済できるのかはまったく分かりません」(前出・契約者)
キャバ嬢としては、さすがの実力を発揮したエンリケ氏。その売り上げで、これからも送金を続けていくのだろうか――。
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