「正直、『パパ活』や『ギャラ飲み』という言葉が出てきて困っているんです。いずれも交際クラブから見れば、末端中の末端の形態ですからね」
「これまで私もイチ女性として、いろいろな方とお会いしてきました。自らクラブを立ち上げたのも、遊び方を知らない男性が増えた弊害をなくしたいからです」(小宮さん)
「まだ2人の男性とお会いしただけで、慣れていないことも多いです……」と話す立石さん。交際クラブでは、男性はまず入会金を払って、入会登録をしなければ、女性たちの詳細なプロフィールすら見ることができない。コンシェルジュらが間に入りながら、好みの女性と面会。互いの条件面などで合意が取れた、いわば “カップル成立” の状態を「セッティング」というそうだ。
「もちろん男性から “条件” が提示されますが、男性側が私たちの求める条件に満たない場合は、こちらからお断わりします。私は、いまセッティング料金100万円からしか受け付けていません。ただし、交際クラブの場合は1回いくら……というのではなく “スポンサー” のように、だいたい半年のスパンで男性に支援をお願いして、月4~5回お会いする感じです。自由恋愛なので、その気がないときは、会っても“一晩”はお断わりすることもありますよ」(結城さん)
「世界的経営者のMさんとお会いした、と別クラブの女性から聞いたことがあります。女優と離婚された大物芸能人のIさんも有名です」(立石さん)
「強面俳優のTさんとお会いしていました。いつも、Tさん馴染みのライブハウスに集合して、そこからデートという流れ。食事だけの関係で、やはり女性には困ってないんだなと思いました(笑)」(小宮さん)
「私がいちばんよくしてもらったのは大御所芸人のSさん。驚いたのは、都内の高級マンションの一部屋をいただいたことです。『税金対策だよ』と笑っていました」(結城さん)
「ものすごくお金を稼いでいる方は、アブノーマルな人が多いですね。『若いエキスが欲しいから』と、私が垂らしたツバを4時間も飲んでいた方がいました。それで、プラス50万円くらいでした。政治家の方からは、初デートで『ヤギカフェに行きたい』と言われました。どこまでも癒やされたかったのかな(笑)」(結城さん)
「クラブから女性にお願いする義務があるとしたら、2人の秘密を守ること。あとは所作やマナーは、 “高級”にふさわしいようにと教えています」
写真・久保貴弘
取材協力・特別交際倶楽部 ファレノプシス(胡蝶蘭)
※女性の名前は源氏名です