連日、メディアを騒がせている、歌舞伎俳優・市川猿之助をめぐる事件。
発端は5月18日、猿之助が、両親である市川段四郎夫妻とともに、自宅で倒れているのが発見されたことだった。両親は死亡が確認され、猿之助は19日に退院している。
24日、警視庁は都内の警察関連施設で、両親死亡のいきさつなどについて、猿之助に事情聴取したことがわかっている。
猿之助といえば、事件当時も東京・明治座で「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の主演を務めている真っ最中だった。公演は5月20日から、香川照之(市川中車)の息子・市川團子(だんこ)と、若手俳優の中村隼人(はやと)が代役を務めている。
團子の父である香川は、猿之助のいとこにあたる。今回、亡くなった段四郎さんは叔父ということになる。猿之助の一報を聞いて、香川はひどく落ち込んでいたという。2人は“互いに支え合ってきた仲”だったと、歌舞伎関係者は本誌に明かしている。
「いま、誰よりも打ちひしがれているのは、香川さんでしょう。事件の一報を聞いて、号泣したと聞いています。猿之助さんが2007年に、NHK大河ドラマ『風林火山』でテレビドラマに初出演した際には、香川さんが『いとこの亀治郎(当時)をよろしく』とあいさつ回りをしていました。一方、香川さんが市川中車を名乗って歌舞伎に挑戦した際に、サポートしたのが猿之助さん。2人の関係はいわば“盟友”です。
香川さんが、2022年の性加害問題から歌舞伎界に復帰できたのも、猿之助さんの尽力があってこそ。猿之助さんが歌舞伎界を離れることになれば、ほかに後ろ盾のない香川さんが、今後も歌舞伎役者として活動するのは絶望的でしょう」
一方で、猿之助は香川に“コンプレックス”を抱えていたともいう。25日、『NEWSポストセブン』が報じている。
「記事によると、同じ澤瀉屋(おもだかや)の棟梁・猿翁さんの“直系”である香川さんには、並々ならぬ“敵愾心”を持っていたといいます。
香川さんがホステスへの性加害報道を報じられたときには、“絶対にああはなりたくない。恥ずかしい。嫌だね”と漏らしていたとも報じられています」(週刊誌記者)
そんな香川の息子である團子は、中1日の稽古で猿之助の代役を務め、チケットも最終公演まで完売したことがわかっている。
この“團子フィーバー”は、猿之助と香川の目に、どう映っているのか……。
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