5月18日、歌舞伎俳優の市川猿之助とその両親(市川段四郎夫妻)が自宅で倒れているところを発見され、病院に搬送された。段四郎夫妻は死亡が確認され、猿之助は命に別状はないものの、意識障害が続いているという。
報道によれば、自宅で倒れている3人をマネージャーが発見し、119番した。猿之助の遺書とみられる書き置きも見つかっているという。段四郎夫妻はリビングであおむけになった状態で発見され、首から下には布団がかけられていたとも伝えられた。
猿之助が自殺を図った可能性も視野に入れ、捜査が進められている。警視庁は、猿之助が回復次第、詳しいいきさつを聴取する予定だ。
猿之助は、5月3日から明治座で「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」をおこなっていたが、18日昼の部は中止に。夜の部は若手俳優の中村隼人が代役を担った。
続く19日、明治座の発表に、歌舞伎ファンがどよめいた。19日夜の部と20日以降の公演で、夜の部は中村隼人が引き続き担当するが、昼の部を市川團子が務めることが明らかになったのだ。
市川團子といえば、俳優の香川照之(市川中車)の息子であり、近頃、人気急上昇中の歌舞伎俳優だ。だが、まだ19歳だけに、大役を引き受けるには荷が重く見える。
配役の発表を受け、Twitterでは「團子ちゃん」がトレンド入り。團子を心配や応援の声が相次いでいる。
《團子ちゃん!!すごいけど無理だけはしないで これは応援行きたい〜〜〜》
《周りの大人の皆さん、どうか團子ちゃんを支えてあげてください》
《「團子ちゃん、がんばれ」っていう気持ちと彼と一門、周りの方たちのメンタルが心配。お願いだからケアしてあげて。》
「もとをたどれば、香川さんが40代で市川中車として歌舞伎界入りしたのは、息子の團子さんに『市川猿之助』の名跡を継がせたい、という夢をかなえるためだったといいます。
俳優の世界では名優として存在感を発揮してきましたが、父親である猿翁(三代目市川猿之助)と別れて暮らしたため、歌舞伎界での立場は弱かったんです。
その後、團子さんは2012年に市川團子として初舞台に立ち、地道にキャリアを積んできました。猿之助さんとも何度か共演されています。
團子さんと猿之助さんは親戚関係にあり、過去のインタビューでは『じいじ(猿翁)と猿之助さんの2人が僕の中で一番の憧れ』と語っていたほど、猿之助さんを慕っていました。
父・香川さんが性加害報道の影響でテレビの仕事を失ったことを気にかけ、手を差し伸べてきたのも猿之助さんだったと『女性自身』が報じています。それだけに、今回の配役には、並々ならぬ思いがあると思われます」(芸能記者)
歌舞伎ファンからは、応援の声とともに「まだ猿之助とは比較にならない。早まりすぎでは」という声も聞こえてくる。いずれにせよ、相当なプレッシャーのなかで臨むことになりそうだ。
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