春から放送が始まったドラマの平均視聴率は、『ラストマン』が13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)、『風間公親‐教場0‐』が9.9%とトップ2で、大河ドラマ『どうする家康』も12.1%と2ケタを維持。評価が定まりつつあるいま、大手広告代理店が、視聴者1800人を対象に、現在放送中のドラマを観て「よかったと思う俳優」「よかったと思わない俳優」を尋ねたアンケート結果を本誌は入手した。さらに、視聴者の回答を点数化し、それぞれ「株を下げた俳優」「株を上げた俳優」として、上位30人をまとめて表にした。
驚くべき結果となったのは「株を下げた俳優」。上位に、『どうする家康』勢が集中したのだ。
1位は、主演の松本潤。
「“暴落”といってもいいでしょう。作品自体、あまりに突飛な歴史解釈や、『BL』を思わせる過剰な演出など、多くの視聴者から批判があり、その影響が出たのでしょう。それにしても、2位とダブルスコアとは……」(制作会社スタッフ)
視聴者の声は「松潤の演技、酷すぎませんか」「軽すぎて、全然家康に見えない」(以下、視聴者回答)とさんざん。
2位も、同作で忍者を演じている、松本まりか。「演技に深みが感じられないし、そもそもこの役は必要なのか?」。『家康』からは、4位の岡田准一、5位の溝端淳平、7位の野村萬斎、11位の山田孝之、12位の古田新太、13位の大森南朋(なお)、17位のムロツヨシ、24位の有村架純、25位の松嶋菜々子が名を連ねる。「信長の貫禄がいまひとつ。狂気性の意味を勘違いしている」(岡田)、「はっきり言って、時代劇には不向き」(溝端)、「台詞がまんま伝統芸能で、違和感満載」(野村)、「役柄がコメディー。山田孝之の無駄遣い」(山田)、「将軍の高貴さがなく、ただただ気持ち悪いだけ」(古田)、「何度も出てくる“えびすくい”が鬱陶しい」(大森)と、辛口のオンパレードだ。
3位の田中圭、6位の高畑充希は、『unknown』に出演中。「警官役にしては軽い」(田中)、「いくらなんでも吸血鬼って役は意味不明すぎ。演技も一本調子」(高畑)。30位の吉田鋼太郎も、同作に出ている。
8位の高橋海人、9位の森本慎太郎は、『だが、情熱はある』にダブル主演。「まったくオードリー若林に見えない。無理やりすぎる」(高橋)、「山ちゃんのキモさだけ出せばいいってもんじゃない」(森本)。
10位は『それってパクリじゃないですか?』主演の芳根京子。「彼女に知的財産部員という雰囲気がまったくない」とバッサリ。
14位は、『らんまん』で植物学者を演じる、いとうせいこう。「役者じゃなくても、役者と同等の演技ができないと見るに堪えない」。15位は、『だが、情熱はある』に出演するヒコロヒー。「話題になっている人を使いたいのはわかるけど、もっといい役者いるでしょ」。やはり「二足のわらじ」は厳しいということか。
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