5月15日、朝日放送テレビ(大阪市)が制作する番組に出演した30代男性がセットから転落し、第12胸椎を破裂骨折する事故があったと同局が発表した。
事故があったのは、14日の『CHEF-1グランプリ2023』の収録。日本全国47都道府県から集結した若手料理人がおこなう料理バトルで、MCは山里亮太が担当している。男性シェフが高さ2メートルあるセットから転落したのが原因という。
同局は番組公式ホームページに《番組収録にあたり安全には細心の注意を払っておりましたが、今回の状況を調査した上で、今後はよりいっそう安全対策に万全を期する所存です》とお詫びを掲載した。
バラエティ番組の制作で、転落事故が起きたのは初めてではない。
「1985年に『これがトリックだ!』(フジテレビ系)で薬丸裕英さんが高さ5メートルのクレーンから転落し、手首を骨折。1993年には、大人気番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』で香港のロックグループのボーカルの男性が転落して死亡し、内村さんも負傷。この事故で番組が打ち切りになりました」(週刊誌記者)
2008年にはドランクドラゴンの塚地武雅(『はねるのトびら』フジテレビ系)、2010年にはオードリーの春日俊彰(『オレたち!クイズMAN』TBS系)も収録中に着地に失敗し、ともに左足を骨折している。そして、今回の『CHEF-1グランプリ』と同じく第12胸椎破裂骨折の重症を負ったのが、大ブレイクしたばかりだったスギちゃんだ。
「2012年9月の『クイズプレゼンバラエティー Qさま!』(テレビ朝日系)の収録で、スギちゃんは高さ10メートルの飛び込み台からプールにジャンプ。足から入水した直後に腰の痛みを訴え、全治3カ月の重症と診断されました」(同)
胸椎は肋骨とつながる背中の部分にある骨で、第12胸椎はいちばん腰に近い部分にあたる。破裂骨折の場合、潰れた骨が脊髄を圧迫し、しびれが残ることもあるという。
今回の事故について、SNSでは過剰な演出について疑問を呈する声が相次いでいる。
《料理人の将来を潰したも同然。今後テレビ局は、見た目の派手さよりも、危険が伴わない演出(テレビ画面に写らないところも含めて)を肝に銘じてほしい。》
《シェフが転落って、どうすればそうなるんだろう》
《こんなの演出とは思えない。危機管理の出来ない制作。》
《下手をすれば後遺症の残りかねない事故。つまらん演出するから…》
収録していたのは準決勝の結果発表のシーンで、敗れた料理人の立つ床が下がっていく演出がされていたという。負傷したのは勝者となった料理人で、開いた床に足を滑らせたことが事故につながった。後遺症が残らないことを願うばかりだ。
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