10月6日に、有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波と高瀬耕造アナウンサーが総合司会を務めると発表された、2023年大晦日の『第74回NHK紅白歌合戦』。
故・ジャニー喜多川氏の性加害問題によって、ジャニーズ事務所に所属するタレントの『紅白』出場について、注目が集まっている。そんななか、総合司会の発表と同日の「夕刊フジ」は、少なくとも2組の『紅白』出場の確定が浮上していると報じた。
「10月2日のジャニーズ事務所の会見で、新社名に変更したうえで被害者補償業務に専念すること、その補償の方針が示されたことで、NHKと民放テレビの6局は声明を出しましたが、日本テレビのように『一定の前進があった』と評価する内容もありました。
各局、対応が進めば起用方針を見直すという態度ですが、ジャニーズ事務所は主要タレントについて、新設のエージェント会社がマネジメントの窓口になるという方針も打ち出しており、番組起用について“全面解禁”に踏み出すテレビ局が出てくるのも、時間の問題かもしれません」(芸能記者)
とはいえ、これだけの問題となっているなかでは、2022年大晦日の『紅白』のように、ジャニーズ事務所から6組が出場というわけにはいかないだろう。
「NHKが明かしている『紅白』の選考基準として『その年の活躍』『世論の支持』というのがあります。もし、ジャニーズ事務所からの出場が2枠だけとなれば、CDの売上など、目に見える数字で優れているグループなどが優先されるのではないでしょうか。
それで言うと、最近、興味深い動きを見せているのは『なにわ男子』のファン、通称『なにふぁむ』たちです。
というのも、2021年11月に発売されたデビューシングル『初心LOVE』のミリオン売上を達成させるために、X(旧Twitter)などでCDを購入するよう、ファン同士で呼びかけているんです」(前出・芸能記者)
なにわ男子といえば、8月、9月と立て続けにメンバーの熱愛が報じられている。その影響か、9月13日発売の新曲『Make Up Day/Missing』の売上が、以前に比べて激減したことが話題になった。
「今回のファンによる購買運動は、なにわ男子が所属するレーベル『ジェイ・ストーム』がジャニーズ関連会社のため、今後、解散した場合に『初心LOVE』の売上記録がリセットされてしまう恐れがあり、その前にミリオン売上を達成したいというもののようです」(同前)
実際にSNS上のファンからは、こんな呼びかけがおこなわれている。
《初心LOVE8万人が1枚ずつor2万7000人がタワレコのまとめ買い20%OFF使って3枚買えばミリオンいくのよ 今こそなにふぁむの団結力を見せる時なんじゃ》
《タワレコオンラインで初心LOVEまとめ買い 3枚で3,000円いかないよ~! 初心LOVEミリオンは達成したいよ》
《ちなみになにわ男子の初心LOVEミリオン目前です!! いまタワレコで3枚まとめ買いするとおやすいのでぜひ!!》
CD販売店「タワーレコード」のオンラインショップがセールをおこなっているという情報とともに、ほかのファンたちに、まとめ買いを勧める投稿が非常に多い印象だ。しかしなぜ、そこまでファンたちはミリオンセールスに対する“信仰”が強いのか。芸能ライターは、ある背景が関係していると話す。
「ミリオン売上達成というのは、ミュージシャンにとって大きな目標である、という普遍的な理由はもちろんですが、じつは2023年に入って、日本レコード協会にミリオン認定されたジャニーズ事務所所属のグループは『Snow Man』と『King&Prince』の2組だけなんです」
Snow Manは、2020年のCDデビュー以来、非常に高い売上を記録しており、毎年、ミリオン認定を受けている。一方のKing&Princeは、2022年11月の岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太の脱退発表以降に急激に売上が増えたのだ。
「脱退発表当時の最新シングル『ツキヨミ/彩り』は、2022年の全シングルで唯一のミリオン認定を受けており、2023年も、脱退前に発売したシングル、アルバムともにミリオン売上を記録。さらには2018年のデビューシングル『シンデレラガール』も、5年越しにミリオン売上を達成しています。
ただ、これらは、なにわ男子など別グループのファンの一部からは“脱退ブースト”と揶揄されることがしばしばありました。所詮はご祝儀的に売上が伸びただけで、自らの応援しているグループのほうが、実際は人気がある、ということです。
とくになにわ男子は、脱退発表前のKing&PrinceとCD売上で接戦状態だったので、よりいっそう、ファンとしてはミリオン達成したいのでしょう。現在、Snow ManとSixTONESが有力視されている『紅白』のジャニーズ2枠ですが、ミリオン達成となれば、SixTONESよりも、なにわ男子は売上を残した、という根拠を示せますからね」(同前)
数字は嘘をつかないというが――。
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