10月2日の会見を経てもなお、日々波紋を広げているジャニーズ事務所の性加害問題。テレビ各局も厳しい姿勢を見せるようになったが、そんななかでも “忖度” は続いているようだ。
5日に放送された『これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション』(フジテレビ系)では、昭和・平成・令和の3世代のベストソングをそれぞれ特集。「平成シングル売上枚数ランキングTOP8」では、SMAPの代表曲『世界に一つだけの花』が312万枚で売上1位に輝いた。
だが、TOP8にランクインした他の楽曲は映像つきで紹介されたにもかかわらず、1位のSMAPは映像なし。ジャケットの写真が表示され、音声が流れるのみだった。
フジテレビは、9月末の定例会見で、ジャニーズ事務所に社名変更や、被害者救済への迅速な対応などを求めたと明らかにした。「いまになって省みれば、この問題に対する当時の当社の認識は不足していたと反省している」とも語った。
だが、現在も “辞めジャニ” を排除するかのような番組作りを続けていることに、SNSでは失望する声が続々と寄せられている。
《フジ、【1位】でも流さないのか。いつまでSMAPをNGにするのか。》
《SMAP1位だったけど。 #世界に一つだけの花 1位だったけど、どうして映像流れないの?まだ忖度続いてるじゃん。嬉しいけど、ガッカリ》
《映像が流れなかった件がザワついてるけど、通常になりすぎて普通に1位だ〜って喜んでしまった だけど、これはおかしいこと。SMAPだけ流れない。映像の許可がおりない。最初の会見で忖度や圧力はもうないと言ってましたよね?》
《8位~ずっと映像ありだったのにぶっちぎり1位のSMAPは映像なしの声だけでした…未だにこんな仕打ち…沢山あるでしょうよ映像なら…》
東山紀之新社長は、9月7日の会見で「今後、忖度や圧力は必要ない」と発言している。事務所を退所したタレントたちの出演を邪魔しないか、といった質問が出た際も、「忖度とか関係なく、公平に行くべきだと思っています」と呼びかけた。
10月2日の会見では新体制を約束した事務所だが、記者の指名NGリストの存在が発覚するなど、変革に苦戦している様子だ。メディア含め、どこまで変われるのか、厳しい視線が注がれている。
外部リンク