ジャニーズ事務所の性加害問題がクローズアップされて以来、その行動に大きな疑問符がついているのが、木村拓哉だ。
2023年9月7日の、第1回めの事務所による会見後、木村は自身のInstagramに《show must go on!》という言葉をドヤ顔の自撮りとともに掲載した。この言葉は、故・ジャニー喜多川氏が生前、事務所の所属タレントに伝えてきたモットーである。9日までにこの投稿は削除されたが、失望の声が殺到、SNS上に殺到した。
《かつての国民的スターだったキムタクも、ただの空気読めないおじさんに成り下がってしまった。それでも自分は90年代の若いままで、世界は自分が中心だと思い続けている》
《今このタイミングで言うことではないと思うのですが、、、、》
《人生を賭けて顔を晒してでも自らの尊厳を取り戻す為に勇気を出して性被害を訴える決断をした人達がいる。また被害を訴えれずともジャニー氏の性被害に苦しむ人達が大勢いるにも関わらず、このような空気の読めない行動に出る木村拓哉の不遜さは軽蔑しかない》
さらに10月2日、事務所が2度めの会見を終えた後には、自身のInstagramに《一歩ずつ、前に!PEACE!! STAYSAFE!拓哉》と、愛犬と散歩する動画と自身のキメ顔写真とともに投稿。またもSNSで
《まるで他人事 かっこ悪すぎる 会見内容はどうあれ会見で矢面にたっている人間と違い過ぎる》
と、表にも出ず、見当違いな投稿をした態度に手厳しい意見が寄せられた。
「最初の会見では、事務所サイドは『ジャニーズという名前は、これまでタレントが培ってきたエネルギーやプライドだ』として、社名は変えないとしていました。ですが、社名を残すことを批判され続け、2度めの会見で変更することを発表しました。
しかし、10月4日、『文春オンライン』で、木村さんが事務所名を『なんで変えるんだ』と最後まで抵抗、2024年春に放送予定だったドラマ『教場』(フジテレビ系)のスペシャルドラマ制作についても『いまはそのタイミングじゃない』とストップをかけたと報じられました。これについては翌5日、ジャニーズ事務所は公式HP内で、内容を《全て事実無根》と強く否定しています。ジャニーズ事務所が、ひとりのタレントのためにここまで声明を出すのは珍しいこと。いまのジャニーズ事務所のなかで、木村さんがいかに重要な役割を担っているかが分かります」(芸能記者)
最初の会見では、東山が社長就任とタレント引退について、木村、井ノ原快彦、TOKIOの国分太一ら「幹部タレント」と食事会をして、直接、伝えたことを明かした。井ノ原は新会社の副社長になり、国分はジャニーズ事務所の子会社で自らが所属する株式会社TOKIOの副社長を務めるが、木村だけは「いち所属タレント」のままだ。
「妻である工藤静香さんの意見、存在が大きいと聞きます。今後、新会社がうまくいくかの保証もないとしたら、役職に就かないほうが、いろいろと対処しやすいですから。ただ、そんな当事者意識の見られない姿勢が、木村さんの株を大きく下げている“悪手”となっている面はあります」(前出・芸能記者)
木村拓哉が「ジャニーズの顔」であることは、紛れもない事実だ。その意味では、誰よりも責任ある言動が求められている。
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