創業者、故・ジャニー喜多川氏による性加害を認め、社名を変更し、被害者補償に専念することになったジャニーズ事務所。しかし、10月2日におこなわれた会見で、特定の記者を指名しないようにするための顔写真つき「NGリスト」が存在していたことが明らかになった。
事務所側は関与を否定しているが、このことで、旧態依然とした体質から脱却できていない実態が浮き彫りになった。
経営陣となった東山紀之社長や井ノ原快彦副社長はもちろん、TOKIOの城島茂、嵐の櫻井翔、KAT-TUNの中丸雄一ら、情報・報道番組に出演する所属タレントらは、これまでの事務所の体制を批判するなど、自らの態度を表明している。
そんななか、メディアの露出はありながらも、独自の道を歩んでいる感があるのが、嵐の二宮和也だ。
10月9日には、主演するドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)をPRするため、朝の情報番組『めざまし8』、昼のバラエティ番組『ぽかぽか』、夜のクイズ番組『ネプリーグ』に出演するなど、電波ジャック状態に。しかしながら、そこでジャニーズ問題について語られることはなかった。ドラマは二宮のほか、大沢たかお、中谷美紀のトリプル主演のうえ、江口洋介、佐藤浩市ら豪華俳優陣が脇を固め、放送前から話題となっていた。それだけに、番組宣伝に二宮の力は欠かせなったようだ。
立て続けでのドラマ、映画出演となっている二宮は、9月10日には、放送されていた日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の人気を盛り上げる『緊急生放送150分SP』にも出演している。『ONE DAY』の番宣も『VIVANT』の番宣も、ジャニーズによる会見直後の生放送。しかし、事務所の激震など、どこ吹く風といった“強心臓”ぶりだ。9月18日には、主演映画『アナログ』の公開直前イベントにも出席している。
「二宮さんは、こういった状況でもファンに近い存在であり続けたい、という、ブレない『ファンファースト』の考えを持っているようです。ラジオ番組『BAY STORM』(ベイエフエム)のMCを20年以上続けていて、そこでファンの声にふれることの多いのも一因です。性加害問題がクローズアップされた以降も、自身のX(旧Twitter)で『誕生日ウィーク』を実施、誕生日の6日前から自身の写真を公開し、誕生日当日(6月17日)にはスペース(Xで聴ける音声ファイル)にも挑戦し、11万人以上がリアルタイムで視聴しました。約7万通のバースデーメッセージが送られたそうです」
嵐がグループ活動を休止した翌年の2021年4月に、KAT-TUNの中丸雄一、Sexy Zoneの菊地風磨、Hey!Say!JUMPの山田涼介と、YouTube「ジャにのちゃんねる」を開設している二宮。4日には、このチャンネルで「みんなどうすんのって話」「不安なんですよね、われわれも」と、いまの正直な気持ちを吐露している。テレビでは多くを語らないが、やはり今後が気になるようだ。
外部リンク