8月15日、お笑いコンビ・東京ダイナマイトのハチミツ二郎について、所属する吉本興業が「左大腿会陰部筋肉内膿瘍及び敗血症性ショックの治療中」と発表した。8月20日に開催予定だった「金属バットvs東京ダイナマイト ワンマッチ興行」の公演を延期するという。
ハチミツ二郎といえば、2018年に急性心不全・呼吸不全で入院した過去がある。2021年には新型コロナウイルスに感染し、2023年3月には、母親をドナーとした腎移植手術を受けるなど、たび重なる病に襲われてきた。今回、公演を延期するというニュースが報じられたことで、彼を心配する声も多い。『シングルファザー日記』と題してブログを続けてきたことでも知られるハチミツ二郎だが、SNS上には、ファンからのこんな声があふれていた。
《ハチミツ二郎さん、すんごい病名出てきて心配》
《振替公演いつまでも待ってるからね ハチミツ二郎さんの回復願ってます》
《娘さんも待ってるから早く元気なって二郎さん!》
敗血症性ショックとは、感染症によって引き起こされたショック状態であり、感染症のなかでも非常に重篤な状態だという。医療法人社団五良会理事長で、竹内内科小児科医院の院長、五藤良将医師が、症状を解説する。
「ハチミツ二郎さんは現在、49歳で今年50歳になる男性。それくらいの年齢で健康な方であれば、急性心不全、呼吸不全、腎移植を受けたり、敗血性ショックが起きたりすることはまれですから、違和感を持つ方もいるでしょう。
ただ、過去の病歴から、原疾患が何で腎移植に至ったのかどうか、また腎移植後も正常範囲の腎機能を維持できていたかどうか不明です。また、体格としては肥満なようなのであり、糖尿病などの代謝疾患もあったかどうかなども気になります」
実際、ハチミツ二郎はコロナウイルスに感染した際、糖尿病がコロナを重篤化させる一因になったと自身のYouTubeチャンネルで語っている。今後の懸念を、五藤医師が続ける。
「腎機能低下、糖尿病は感染症だけでなく、心筋梗塞、脳梗塞、透析、失明などにもつながる危険性があります。今回の敗血性ショックが治癒した後も、継続して注意する必要があると思います」
8月16日、ハチミツ二郎は自身のX(旧Twitter)で、公演延期となったお笑いライブについて、以下のように投稿した。
《明日どうなるか分かんないから、遠い約束は出来ないけど、都内同規模キャパの開場はもう押さえてあります。そこに向けて退院、回復を目指しています。目処が立ったら正式にお知らせします。チケットそのままお持ち下さい。秋には。》
まずは順調に回復させて、この件も笑い話に変えてくれる状態になってほしい。
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