cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_kgop5prfrxii_闘う漢・槙野智章が明かす、チームがひとつになれた理由「リカルド監督が凄いのは…」 kgop5prfrxii kgop5prfrxii 闘う漢・槙野智章が明かす、チームがひとつになれた理由「リカルド監督が凄いのは…」 oa-urawaredsnews 0

闘う漢・槙野智章が明かす、チームがひとつになれた理由「リカルド監督が凄いのは…」

2021年7月16日 20:00 浦和レッズニュース

 今季、キャプテンマークを巻く機会が多い34歳のベテランDFが前半戦のターニングポイントとして挙げたのは、公式戦9試合目のゲームだった。

「鹿島アントラーズ戦だったと思っています」

 槙野智章は「勝手に」と前置きしながら、つまり、チームの総意ではなく個人的な感覚であることをはっきりさせたうえで、そう話した。

 4月3日に埼玉スタジアムで行われたJ1リーグ第7節で、浦和レッズはライバルを2-1で下した。スコアは僅差だが、内容は完勝だったと言っていい。

「あの日は、リカルド(ロドリゲス)監督の誕生日だったんですよね。たまたまですが、僕がPKキッカーに任命されて、ゴールを決めることができました。あの試合辺りからですね。小泉(佳穂)や明本(考浩)、伊藤敦樹といった新しく入った選手、若い選手がチームの一員にようやくなれたな、と感じられたのは」

 レッズはJ1リーグを22試合、YBCルヴァンカップを8試合、天皇杯を3試合、合計33試合の公式戦を終え、中断期間に入った。

 ルヴァンカップではベスト8であるプライムステージに、天皇杯ではラウンド16にそれぞれ進出。J1は10勝5分7敗の勝ち点35で暫定5位につけている。新監督を迎えたチームの前半戦としては上々の結果と言える。

 ただシーズン序盤、槙野の言う「ターニングポイント」を迎えるまで、レッズは公式戦8試合で1勝3分4敗と苦しんでいた。

 3月14日の横浜F・マリノス戦では0-3、同21日の川崎フロンターレ戦には0-5の大敗を喫した。リカルド ロドリゲス監督はチームに攻撃的なスタイルを植え付けているが、リーグ1、2を争う攻撃的な両チームに「攻撃的なサッカーとは、かくあるべき」とレクチャーされたかのような敗戦だった。

 それでも、暗中模索ではなかった。

 槙野はその先に光を見出していた。

「敗戦のなかにも負け方があります。西川(周作)選手をはじめとしたベテランの選手たちが、結果が出ないからと言って、ここ2、3年でやってきた守備的なサッカーに戻らないよう、チーム全体に促した。リカルド監督が求めるサッカーをやり続けようと。ボールを保持することやゴールに向かうことを負けた試合の中でもやり続けた。それがめちゃくちゃ良かったんですよね」

 むろん、川崎戦の敗戦にショックを受けた選手は少なくなかった。特に今季加入してきた若い選手にとっては、彼我の差を突きつけられた試合になった。

 それでも槙野や西川は、「やり続ける」ことを主張した。

 戦い方、考え方は間違っていない。目先の結果だけを考えれば遠回りかもしれないが、最終的には目標への近道となることを知っているからだ。

 大敗してもブレずに貫いたことが鹿島戦での結果につながり、それによって自分たちの戦い方に対する自信を得ることができた。

「あの勝利によって、チームがひとつにまとまり始めた感覚がありましたね」

 チームがひとつにまとまってきたことを槙野が感じられるのは、こんな場面だ。

「小泉にせよ、柴戸(海)にせよ、敦樹にせよ、明本にせよ、うまくいかないときに『もっとこうしたほうがいいんじゃないですか?』と提案してくるんです。トレーニングキャンプやシーズン序盤は、どちらかと言うと、こちらが投げかけたことに対して『はい』と答える感じでした。

 でも、今はこちらがアクションする前に、彼らから提案してきて、会話のラリーが増えてきた。しかも、自然にできるようになってきたんです。それがチームとして成長したことだと思います」

 若手や新戦力が自信をつけ、既存の選手やベテランが彼らを認めることでチームがまとまっていく。選手個々の戦術理解度も深まり、ポジション争いも熾烈になっていった。

 リカルド ロドリゲス監督には、Jエリートリーグからカップ戦、カップ戦からリーグ戦、リーグ戦の途中出場からスタメンへ、というように、目に見える結果を出した選手にチャンスを与えていく傾向がある。客観的に見ていても、基準がわかりやすいが、実際に選手たちに言葉で伝えているという。

「最近では、みんなの前で大久保(智明)の話をしていました。『数カ月前はメンバーに入れず、紅白戦ですらプレーできないこともあったが、普段の練習で毎日努力してきた。だから私はチャンスを与えたし、いいプレーを見せたから今、リーグ戦に出ている』と。そういうことを練習中にはっきり言いますね」

 一方、ドライでシビアな面もある。

「試合前でも『手を抜いたり、下手なプレーをしたりすれば、すぐに代えるぞ』と言っています。それと、リカルド監督の凄いところは、試合前日に試合に出る組と出ない組で分かれたとき、試合に出る組の選手が『これくらいでいいか』という感じで手を抜くと、パンと代えるんです。『チンタラやっているな』とか、『うまくいってないな』となったら、躊躇せずに代えて、実際に試合当日のメンバーも代わっている。そんなことも普通にありますからね」

 そのシビアさこそがチーム内の競争移籍を高め、今のいい雰囲気を作り上げている。

 出場機会を得られていない選手でも、トレーニングでのアピールが実ればチャンスをもらえ、試合で結果を出せば、その先につながっていくからだ。モチベーションが高まらないはずがないだろう。

 もちろん、試合に出ている選手も気が抜けない。それは槙野も感じている。

「だから、試合に出ている選手には責任と覚悟が生まれます。毎試合毎試合、常に崖っぷちですよ」

 そう言って槙野が見せた表情は、「崖っぷち」という言葉からイメージするそれとは反するものだった。浮かべていたのは険しさではなく、笑みだった。

 ポジションが確約されていたほうが精神的に安定するようにも思えるが、槙野はそれを否定する。自身が「崖っぷち」と思える状況にいることもポジティブに捉え、歓迎している。

「試合に出られる環境に慣れると、パフォーマンスは上がってきません。どこかで刺激が入らないといけないし、『油断したら、この選手にポジションを取られてしまう』という危機感がないと、個人としてもチームとしても向上しない。

 トミー(トーマス デン)がケガから復帰してきたし、(新加入のアレクサンダー)ショルツも加わるわけだか、僕もどうなるか分からない。でも、どんどん選手が代わっていったり、チーム内に競争意識が芽生えるのはポジティブなことしかないんですよ。チームが勝つこと、チームが上にいくことがすべてですからね」

 約1カ月の中断期間を経て、8月9日に札幌ドームで行われる北海道コンサドーレ札幌戦から戦いの日々が再開する。

 槙野が「上」と表現した目標は明確だ。

「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の出場権を獲得したいし、天皇杯、ルヴァンカップと、獲れるタイトルはすべて獲りたい。楽しみでしかないですよ。酒井宏樹、江坂任も入ってきたし、ショルツもいつ来日できるか分からないけど、間違いなくチーム力を高めてくれる存在。前半戦以上の喜びと最高の時間をみんなで共有できる自信があります」

 その言葉どおり力強く、槙野は闘う。チームのために、チームとともに。

(取材/文・菊地正典)

外部リンク

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_annxc0zymze3_【動画】大久保、武田、彩艶ら若手選手たちが真剣に拝聴…テーマは栄養と水分補給のお話 annxc0zymze3 annxc0zymze3 【動画】大久保、武田、彩艶ら若手選手たちが真剣に拝聴…テーマは栄養と水分補給のお話 oa-urawaredsnews 0

【動画】大久保、武田、彩艶ら若手選手たちが真剣に拝聴…テーマは栄養と水分補給のお話

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

 大先生の貴重な講義の時間です。

 大久保智明、伊藤敦樹、福島竜弥、藤原優大(SC相模原に育成型期限付き移籍中)、鈴木彩艶のルーキー組に、昨季は講義に参加できなかった武田英寿、レッズユース所属ながら5月にプロ契約した工藤孝太を加えた若手選手に講義するのは、管理栄養士の石川三知さん。

 5月28日更新の「なぜ、残食の量が減ったのか? 選手の意識を変え、食環境を整えた縁の下の力持ち」で紹介し、3月12日更新の「夕食まであと3時間……食べるべきか、我慢すべきか」の動画内では宇賀神友弥が「大先生のおかげでケガもなく」と言われていたその人である。

 夏の終わりとシーズン終盤を含めて全3回を予定している講義の第1回、テーマは『栄養と水分補給について』。若手選手たちに厳しい言葉をかける石川さんだが、それもすべては選手のため。選手たちがピッチで活躍できるようにと考えてのことだ。

 これからますます暑くなっていき、熱中症や食欲の減退、冷房病など暑熱下でのさまざまな問題が考えられますが、みなさんも体調管理にはくれぐれも気を付けてください。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

外部リンク

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_wg91bon3c3yr_【動画】一大勢力となった流経大出身者…合言葉は「たつのこを思い出せ」!? wg91bon3c3yr wg91bon3c3yr 【動画】一大勢力となった流経大出身者…合言葉は「たつのこを思い出せ」!? oa-urawaredsnews 0

【動画】一大勢力となった流経大出身者…合言葉は「たつのこを思い出せ」!?

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

 春先のある日の出来事だった。

 別メニューで調整していた宇賀神友弥が全体トレーニングに合流すると、いきなりハードなトレーニング。

 多くの選手がヘロヘロに疲れているなか、百戦錬磨のつわもので、かつては「足をつってからが本当の宇賀神友弥」との名言も残した宇賀神も、思わず音を上げた。

 そんな宇賀神を見て黙っていられなかったのは、流通経済大学の大先輩である塩田仁史だった。

「許されないぞ、流経ではそんなこと」

 先輩の言葉を受けて宇賀神は「流経魂!」と叫びながらも、「そんな流経魂聞いたことない」とセルフツッコミで苦笑。

 それでも「たつのこを思い出せ」と塩田が言えば、宇賀神も「たつのこを思い出すなあ」と笑顔を見せた。

『たつのこ』とは流通経済大学サッカー部が練習や試合を行う龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドのことだが、大学サッカー部随一の体力的に厳しいトレーニングを積んでいた時代を懐かしんでいる様子だった。

 関敏浩マネージャーも含めて『一大勢力』となっている流経大出身者。さらにシーズン途中に江坂任が加わり、来季は宮本優太と安居海渡の加入が内定している。

 在籍選手はもちろんのこと、彼らの鍛え上げられた走りにも期待してください!

(浦和レッズオフィシャルメディア)

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_0qotixzb3k4i_【今週のリカルドVoice】「彼らが私たちのポジショナルサッカーにうまく入っていけるかがポイント」 0qotixzb3k4i 0qotixzb3k4i 【今週のリカルドVoice】「彼らが私たちのポジショナルサッカーにうまく入っていけるかがポイント」 oa-urawaredsnews 0

【今週のリカルドVoice】「彼らが私たちのポジショナルサッカーにうまく入っていけるかがポイント」

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

 7月9日、大原サッカー場でのトレーニング後、リカルド ロドリゲス監督の定例会見がオンラインによって開かれ、7月10日に開催される2021明治安田生命J1リーグ 第22節の大分トリニータ戦に向けた質疑応答が行われた。

 大分の印象を聞かれた指揮官は、「相手にあまりチャンスをつくらせないチーム。彼らは5-4-1のスタイルを崩さず、低いブロックで引いて守ることで、相手に形をつくらせないようにしている。攻撃面では、長沢(駿)に対するクロスを使ったりしていて、いい選手も揃っている」と、相手の特徴を語った。

 また、引いた相手への対策に関しては、「あまり相手チームにヒントを与えたくない」と前置きしながらも、「相手チームが低いブロックを形成するときが一番難しい。我慢強く自分たちのコンセプトをキープし、必要なポジションに選手が入りながらプレーすることが大事。

 自分たちのプレーや行動を変えながらスペースを見つけなければいけない。どのようにすれば勝ち点を取れるのかを考えながらトレーニングしている」と、対策をしっかりチームに落とし込んでいるようだった。

 大分戦後の中断期間については、「シーズンの途中で新たな選手が加入すれば、チームづくりのプロセスが最初に戻る。新加入の選手たちが自動的に機能することはないので、彼らがいかにチームに溶け込むか、私たちのポジショナルサッカーにうまく入っていけるかがポイントになる。新しいことを加えるよりも、今までやってきたことをさらに補強する作業になる」と、さらなる積み上げを約束した。

 中断前最後の試合に向けては、「ファン・サポーターがアウェイで応援できる試合なので、うれしい。しっかりと勝利を届けて、彼らが幸せな気持ちで帰路に着くことを願っているし、ACL出場権獲得に向けて、ここからが重要。

 後半戦は、11月、12月になっても3つの大会でチャンスを残している状況で戦いたい。上を目指すためにも大分戦での勝ち点3は大きなステップになる。いい形で中断に入りたい」と会見を締めくくった。

 アウェイで行われる大分トリニータ戦は、明日7月10日(土)19時にキックオフされる。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_71no6btrp3tk_【大分戦プレビュー】5バック攻略へ、サイド攻撃に工夫あり…求む、2列目、3列目の得点 71no6btrp3tk 71no6btrp3tk 【大分戦プレビュー】5バック攻略へ、サイド攻撃に工夫あり…求む、2列目、3列目の得点 oa-urawaredsnews 0

【大分戦プレビュー】5バック攻略へ、サイド攻撃に工夫あり…求む、2列目、3列目の得点

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

大分との直近10試合の結果

天皇杯・福井U戦の大分のスタメン

天皇杯・相模原戦のレッズのスタメン

 J1・22節は約1カ月の中断期間に入る前の区切りとなる。3戦負けなしの浦和レッズは10日、敵地で大分トリニータと戦う。

 相手はリーグ4戦勝ちなしで19位に沈んでいるものの、7日の天皇杯3回戦で地域リーグの福井ユナイテッドを2-0で下し、悪い流れを断ち切ったばかり。レッズにとっては、自信を取り戻しつつある相手の守備網をいかに崩すかがポイントとなりそうだ。

 プレスをかいくぐるパス回しは成熟度が増しており、相手が食いついてくればくるほど、チャンスの数は多くなっている。

 ただ、守備ブロックを組まれると、攻めあぐねて、苦しむ展開が多いのも事実。守備時に5バックの陣形を取る大分のようなチームには手を焼く傾向にある。天皇杯3回戦でもJ2のSC相模原をなかなか攻め落とせずに苦戦した。

 もちろん、リカルド ロドリゲス監督も手を打っているところ。5バック対策を含め、相手のさまざまな形を想定し、最終局面を崩す攻撃練習に精を出す。

 さまざまなトライを続けるなか、サイド攻撃には工夫を凝らす。

 シンプルなアーリークロスが少なくなり、深くえぐってマイナスに折り返す形もあれば、カットインからワンツーなどワンタッチのコンビネーションプレーも出てきた。大分戦でも突破口の一つとなる。

 前回対戦で古巣からゴールを奪っている田中達也の縦への突破、汰木康也の鋭いカットインは貴重な武器。トップ下の小泉佳穂、サイドバックの西大伍、明本考浩らがうまく絡む形もできつつある。連係プレーから2列目、3列目がゴールを取り始めると、チームとしてひと皮むける。

 一方、守備の安定感はぐっと増してきた。

 ボランチの柴戸海と伊藤敦樹は素早い攻守の切り替えでカウンターを未然に防ぎ、最終ラインも体を張って粘り強く対応している。

 相手の得点源は最前線に張る192cmの長沢駿、シャドーに入る曲者の町田也真人。天皇杯でゴールを挙げている渡邉新太と高澤優也も変化をもたらす存在として警戒が必要かもしれない。

 ただ、しっかり要所を抑えれば、今季初となる4試合連続の無失点も見えてくるはず。

 トリニータ育ちの経験豊富なGKは、ますます頼もしくなっている。レッズのゼロ行進が始まったのも、一度守護神の座を奪われた西川周作がゴールマウスに戻ってからだ。

 気迫のにじむビッグセーブは目を見張るばかり。自身の7試合連続無失点記録へ、また一歩近づく。

(取材/文・杉園昌之)

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_z9g155kpuxzl_聖地に愛された男…キャスパー ユンカーが駒場で全3試合連続ゴール! z9g155kpuxzl z9g155kpuxzl 聖地に愛された男…キャスパー ユンカーが駒場で全3試合連続ゴール! oa-urawaredsnews 0

聖地に愛された男…キャスパー ユンカーが駒場で全3試合連続ゴール!

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

 公式戦14試合で11ゴール。7月7日の天皇杯3回戦でも、キャスパー ユンカーの驚異の決定力がチームを救った。

 J2のSC相模原に攻めあぐねていた後半の66分から真打ちは登場。相手の堅い守備に手を焼きつつも、一瞬のスキを逃さなかった。

 0-0で迎えた87分、相模原の白井達也が最終ラインからビルドアップしようしたときだ。相手センターバックの視界に入らないような場所から急に現れ、あっという間にパスをかっさらう。

 ボールを奪った後がまた速かった。一気に加速してペナルティーエリアに侵入すると、相手GKの動きを見てから、左足で狭いコースへ流し込んだ。

「ゴール前では、このタイミングで蹴れば、決まるという感覚がある」

 涼しい顔でさらりと大仕事をやってのけた職人の言葉には、ストライカーの矜持がにじむ。チェイシングからのパスカットも読みどおり。神経を研ぎ澄ましていたのだ。

「先発からでも途中からでも、ピッチに立つときには、ゴールのチャンスが来ると信じていないといけない」

 デンマークから来たハンターの目は、いつだって獲物を狙っている。

 天皇杯は2回戦のカターレ富山戦(6月9日)に続いて、2試合連続の決勝ゴール。ヒーローインタビューを終えて、スタンドに向かって手を振ると、1カ月前と同じように浦和駒場スタジアムには万雷の拍手が鳴り響いた。

 そして、客席のいたるところに大小のデンマーク国旗が掲げられていた。

 いまや赤地に白い十字があしらわれたフラッグのあるスタンドの風景は、見慣れたものになりつつある。

「あれほどのデンマークの国旗を掲げてもらうことには、僕にとっては意味のあることです。レッズの一員であることが誇らしいです。とてもうれしい。(スタンドを見る)僕の表情を見てもらえれば、よく分かると思います」

 今季はYBCルヴァンカップのヴィッセル神戸戦を含め、浦和駒場で開催された全3試合でいずれもゴールをマークしている。抜きん出た得点力に加えて、会場との相性も抜群のようだ。

 奇しくも、リーグ中断明けの8月は埼玉スタジアムを使用できず、8月14日のサガン鳥栖戦、8月25日のサンフレッチェ広島戦はともに浦和駒場で開催。聖地に愛されたナンバー7の連続ゴールを期待せずにはいられない。

(取材/文・杉園昌之)

外部リンク

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_n4hqkslb6j4h_【伸二、闘莉王が参戦】平川忠亮"選手"が減量に成功…「PKを決めたい」【啓太、ツボ、陽介も】 n4hqkslb6j4h n4hqkslb6j4h 【伸二、闘莉王が参戦】平川忠亮"選手"が減量に成功…「PKを決めたい」【啓太、ツボ、陽介も】 oa-urawaredsnews 0

【伸二、闘莉王が参戦】平川忠亮"選手"が減量に成功…「PKを決めたい」【啓太、ツボ、陽介も】

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

 残りは13日。7月22日、浦和駒場スタジアムで開催される「三菱重工カップ 平川忠亮引退試合」に向けて、最終調整に入っている。

 準備期間は、1年半にも及んだ。当初は昨夏に開催予定だったものの、コロナ禍の影響で1年延期。それでも、平川忠亮コーチはいつ開催されてもいいように体をずっと動かしてきた。

 思い返せば、始動したのは2020年の沖縄キャンプ。浜野征哉GKコーチと同部屋になったことがいいきっかけとなった。

「ハマ(浜野)さんは自主的に毎日、走っているのですが、それに付き合わせてもらっているんです。沖縄では早朝の4時45分に起床し、まだ薄暗い5時からランニングをしていました」

 浦和の大原練習場に戻ってからも浜野コーチの隣で走り続けた。

 チーム練習の前に5km、6kmのランニングから始まり、仕事に支障をきたさない範囲内で、午後からも一緒に汗をかいたりもした。

 昼下がりの定番コースは8km。時間があるときは、10kmのロングコースになる。

 昨年のシーズン最終日には朝5時に集合し、大原から埼玉スタジアムまでを往復した。走行距離はざっと16km。地道にコツコツと続けてきた"浜トレ"の効果はてきめん。一時期、77kgまで増えた体重はみるみるうちに減少。あまりの変化に、本人も思わず苦笑する。

「現役時代よりも落とせているくらいです」

 現在は71kg前後。体は十分に絞れた。

 目下、取り組んでいるのは筋力強化。本格的に筋力トレーニングを取り組んでおり、今年4月からの3カ月で体脂肪率はぐっと下がった。

 別表通り、16.2%から13.8%までダウン。意識していた筋肉量、アスリート指数はアップしており、数値には手応えを感じている。

「ジムで下半身を中心に鍛えています。お尻周り、太ももの裏など、大きな筋肉に刺激を入れていますね。選手時代に近いトレーニングを取り入れているので」

 ただ、どれだけマシンで鍛えても、グラウンドで必死に戦って身につく筋力はつかないと言う。

「そこは限界を感じますね。ぎりぎりの状態でサッカーをやらないとダメ。機械だけのトレーニングでは、なかなかたどり着けません。90分間、プレーするスタミナは80%くらいはついています。あとは強度。100%のスプリントができるのかどうか。試したいのですが、リスクがあります。1本、2本走って、(筋肉が)切れてしまったら、元も子もないので」

 平川コーチの目は真剣そのものである。浦和駒場スタジアムに集まってくれるファン・サポーターへの思いは強い。

「現役時代、献身的に90分走るのが信条だったので、やっぱりそこは見せたいですね。走行距離10kmは超えたらいいなと思っています。それくらいのトレーニングはしてきました」

 7月1日には参加予定メンバーも発表。同期の坪井慶介をはじめ、山岸範宏、田中達也、鈴木啓太らも名を連ねた。胸躍る旧知のホットラインにも期待が集まる。

「(清水商)高校時代も、レッズのときも、(小野)伸二からのパスは、常に意識していました。どこを向いていても、もしかしたら出てくるかもしれないと思って、準備しないといけません。

 昔は少し反応が遅れても間に合いましたが、いまはいい予測でいいスタートを切らないと間に合わないと思います。ほかに僕を走らせてくれるパサーがそろっていますから、神経を研ぎすましておきます。タイミングよくスプリントしてクロスをあげたいですね」

 当然、この日は主役の座も狙う。

「誰かにPKを取ってもらい、そのPKを決めたいと思います」

 茶目っ気たっぷりに笑う42歳の顔は、まだまだ若々しい。浦和駒場のピッチでも元気あふれる姿を見せるつもりだ。

(取材/文・杉園昌之)

外部リンク

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_or4amvl5tdgz_5月出番なしのルーキー大久保智明はなぜチャンスを掴めたのか「今日の練習で一番…」 or4amvl5tdgz or4amvl5tdgz 5月出番なしのルーキー大久保智明はなぜチャンスを掴めたのか「今日の練習で一番…」 oa-urawaredsnews 0

5月出番なしのルーキー大久保智明はなぜチャンスを掴めたのか「今日の練習で一番…」

2021年7月9日 20:00 浦和レッズニュース

 3月は3試合で129分。4月は1試合で6分。5月は出場なし。気づけば春も過ぎ、季節は移ろいだ。

 シーズン開幕前に10得点、10アシストの目標を掲げていた大卒1年目の大久保智明にとっては、試練の3カ月だった。

「がんばってもメンバーに入れない日が続くと、自信をなくし、プレーも消極的になってしまいがちです。変に慣れてしまうというか……」

 ただ、そのまま沈むことはなかった。中央大学時代にも一度経験しているのだ。

 東京ヴェルディのユースから自信を持って強豪の門を叩いたものの、1年時は試合に絡めずにひたすら下積み。「1日、1日を無駄にしないためにも時間の使い方を考えていました」。

 そして、2年生の途中からリーグ戦にデビューにすると、同年に関東大学リーグ2部の優勝に貢献。苦労を重ねてきた22歳は、ひたむきに練習に打ち込む重要性を深く理解している。

「すべて自分に返ってきますから。レッズでも今日の練習で一番成長してやるぞという気持ちを持ち、ブレずに1日、1日、自信を失わないように練習するようにしています。自分だけの問題ではなく、試合に出ていない選手が懸命に取り組むことは、チーム力の向上につながると思っています。

 一人でも集中力が欠けている人がいれば、全員に影響を及ぼしてしまうので。大学のときもそうでした。強かった時期は試合に出ていない4年生が一番必死に練習をがんばっていました」

 もがく新人を気にかけてくれた先輩たちの言葉も身にしみた。興梠慎三からは「腐らずにがんばれよ」と声をかけられ、西大伍には「良いところは良いんだから、考えてやれよ」と助言をもらった。その一つひとつが心の支えになったと言う。

 チームの一員であることを自覚し、ひたむきに努力を続けるなか、チャンスが巡ってきたのは6月9日だ。

 天皇杯2回戦のカターレ富山戦で、約3カ月ぶりに公式戦(エリートリーグ除く)の先発メンバーに抜擢されると、しっかり結果を残した。

 得意のドリブルから局面を打開し、キャスパー ユンカーの決勝ゴールをお膳立て。確かな手応えをつかんだ。

「アシストという形で、自分の価値をひとつ見いだせたのは大きかったです」

 浦和駒場スタジアムのピッチに入る前から自らに言い聞かせた。

「まずはチームのために走って戦う。レッズの勝利が個人の評価にもつながる」

 大久保は間違っていなかった。試合から遠ざかった時期のことをふと思い返してみた。

 リカルド ロドリゲス監督の要求に応えようとしていたが、思考回路は明らかに違っていた。

「それまでは自分が試合に出たいから、自分のためにやっていました。結果、ボールを奪われずにうまくやろうとするばかりで、こじんまりとしていたんです。やっぱり、そうじゃないよなって。

 チームに良い影響を与えることが一番重要だと考えるようになってからは、自然と自分のプレーに勢いが出てきました。自分しかできないプレーは何なのか。それは仕掛けることです。単純にボールを奪われたら、奪い返せばいいや、と吹っ切れました」

 意識を変えることができたのは、中央大の後輩に「思うように出場機会をつかめない」という相談されたことがきっかけだった。

「後輩のプレーは悪くないのですが、俯瞰して考えると、ベースの部分が足りていなかった。走って、戦うところですね。僕も試合に出ていない立場だったので、自分に置き換えてみると、同じだなと思ったんです」

 天皇杯の初戦で自信を深めたドリブラーが、次にチャンスを与えられたのは11日後。6月20日、J1の18節・湘南ベルマーレ戦ではリーグ初先発。埼玉スタジアムの入場するときは、感慨を覚えた。

 レッズに加入内定してから約2年。スタンドの上から眺めた光景とも違えば、テレビの画面越しから伝わってくる緊張感ともまた違った。

「ファン・サポーターの熱を感じることができました。正直、あの瞬間を迎えられて、ほっとしました。あと、わくわくしてきましたね。リーグ初スタメンは、キャリアのなかでも一回しかありませんから。インパクトが重要だなと思って入りました」

 本領を発揮したのは後半からだ。果敢に仕掛け、ファウルを誘発して好機を演出。さらにペナルティーエリア内でパスを受けると、相手を鋭い切り返しでかわして、自らゴールも狙った。

 黒星こそ付いたものの、戦力の一人としてアピールできた。その試合後、大久保のスマートフォンにうれしい連絡が入った。

 電話の向こう側にいたのは、幼い頃から一緒にボールを蹴り、ずっと慕ってきた兄・広一さんだ。良き理解者であり、アドバイザーでもある。

「やっとだな。良かったよ。でも、点を取らないとね。先発で出たからOKではないぞ」

 本人も置かれている立場は重々承知している。

 湘南戦から中2日の柏レイソル戦はベンチ外、6月27日のアビスパ福岡戦では再びスタメン組に名を連ねたが、7月3日のベガルタ仙台戦はまたベンチ外。ローテーションメンバーには入っているものの、主軸と呼ぶまでにはまだ少し時間が必要だろう。

「安泰はない」と常に危機感は持ち、持ち味のドリブルにもまだ物足りなさを感じている。

「ゴール前の局面を打開できていない。理想はひとつ抜き切って、ゴール、アシストを重ねていくことです。ドリブルはあくまでゴールを取るための手段なので」

 最後の仕掛けは試行錯誤しているところ。これまでは主に右サイドを担当していたが、いまは左サイドを任されることが多い。

 利き足の左でのボールタッチが増え、また違う感覚をつかみつつある。

 いまあらたに取り組んでいるのは、ゴールに直結する長い距離のドリブル。自陣から敵陣の深い位置までボールを運べる体づくりに精を出す。

 ひと山越えて、またひと山。前だけ向いて、乗り越えていくつもりだ。

「いきなり、『ひと皮むけたね』とは言われないと思います。継続することが大事です。チームの勝利に一番貢献するんだ、という気持ちでやり続けます」

 夏本番も間近。遅れてきたルーキーの勝負が始まる。

(取材/文・杉園昌之)

外部リンク

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_slwtft9z1oko_【今週のリカルドVoice】「攻撃の選択肢が増えている手応えがある」 slwtft9z1oko slwtft9z1oko 【今週のリカルドVoice】「攻撃の選択肢が増えている手応えがある」 oa-urawaredsnews 0

【今週のリカルドVoice】「攻撃の選択肢が増えている手応えがある」

2021年7月2日 20:00 浦和レッズニュース

 7月2日、大原サッカー場でのトレーニング後、リカルド ロドリゲス監督の定例会見がオンラインによって開かれ、7月3日に開催される2021明治安田生命J1リーグ 第21節のベガルタ仙台戦に向けた質疑応答が行われた。

 この1週間のトレーニングについて聞かれた指揮官は、「戦術トレーニングなどができて、攻撃を向上させるための練習をした。仙台戦だけではなく、相模原戦、大分戦も含め、相手が5バックで来ることも想定しながら、チームがどういう振る舞いをすればいいのか確認した」と答えた。

 さらに「攻撃で選手たちがシンクロできるようになってきて、選択肢が増えている。相手が4バックであっても5バックであっても、どのようにプレーすればいいのかの理解は深まっている。これからはさらにその精度を上げていきたい」と戦術理解が進んだことに手応えを掴んだ様子だった。

 梅雨の時期に入り、ピッチコンディションが悪い状況での試合については、「ボールが転がらないほどピッチコンディションが悪ければ、攻撃の仕方を少し変えて状況に合わせなければならない。ぬかるみがあった場合は、勝つために何をするのか考えながらプレーする必要がある」と状況に応じた戦い方の重要性を説いた。

 仙台の印象については、「シーズンの立ち上がりはレッズと同じように少し難しい時期があったが、今は良くなってきている。特に堅い守備に特徴があり、クロスを多用し、前線にダイナミックな動きのあるプレーをしてくる」と相手分析。

「前線の選手のスピードを生かしながらチャンスをつくり、それをゴールにつなげていきたい。セットプレーをうまく生かすことができればと思う」と堅守攻略のイメージができているようだった。

 最後に「自分たちの最高のパフォーマンスを見せなければ勝てないと思う。最近いい方向に向かっているので、引き続きいいサッカーをお見せできれば。そして、勝ち点3をとって、ファン・サポーターのみなさんに楽しんでもらいたい」と語って会見を締めくくった。

 アウェイで行われるベガルタ仙台戦は、明日7月3日(土)19時にキックオフされる。

(浦和レッズオフィシャルメディア)

cat_20_issue_oa-urawaredsnews oa-urawaredsnews_0_uyp1fptdgtsb_【動画】「福岡戦のマン・オブ・ザ・マッチは、アキか佳穂か」武田ヒデの答えにみんなの反応は… uyp1fptdgtsb uyp1fptdgtsb 【動画】「福岡戦のマン・オブ・ザ・マッチは、アキか佳穂か」武田ヒデの答えにみんなの反応は… oa-urawaredsnews 0

【動画】「福岡戦のマン・オブ・ザ・マッチは、アキか佳穂か」武田ヒデの答えにみんなの反応は…

2021年7月2日 20:00 浦和レッズニュース

 2-0で勝利したアビスパ福岡戦の翌日――。

 トレーニング前の選手たちが話題にしているのは、数カ月に1度の体脂肪率測定について。

 小泉佳穂に聞かれて自身の体脂肪率を答えた金子大毅だったが、武田英寿からその数値に隠された秘密(?)をバラされ、小泉に「どんだけ懸けてんだよ、体脂肪率に」とツッコまれてしまった。

 そんな選手たちのもとへやってきたリカルド ロドリゲス監督が、武田に尋ねる。

「福岡戦のマン・オブ・ザ・マッチは、アキか佳穂か」

 明本考浩を見ながら賞賛する武田。褒めて、褒めて……しかし、明本のほうを見ながら「でも佳穂くん」

 武田の見事なフリとオチに周囲は沸き、明本も「いいね。これ(上げてから落とす)がすごいよ」と笑顔。リカルド監督も楽しそうだ。

 日ごろから楽しむところは明るく、真剣なところは集中と、メリハリを利かせてトレーニングをしている浦和レッズ。その雰囲気の良さがうかがい知れたワンシーンだった。

(浦和レッズオフィシャルメディア)