「休みはいりませんって伝えたんですけど、しっかり休んで気持ちを切り替えてほしいと言われまして。それで3日間、チーム練習に参加しなかったんですけど、1日、2日クラブハウスで体を動かしたので、コンディションはまったく落ちていないです」
「悔しい大会でしたけど、次につながるいい経験ができたと思います。試合に出られなかったことに関しては、今の自分はU-24の試合に出るレベルに達していないのかなって。その現実をしっかり受け止めています」
「初めてU-24のキャンプに参加した6月、このチームのオリンピックに懸ける思いを肌で感じて。当初はバックアップメンバーでしたけど、選ばれたときは、このチームのために戦って優勝したいっていう気持ちが強かったので、最後負けてしまって悔しい思いが残りました」
「本当に楽しかったです。練習では常に学びがありましたし、課題を改善していく楽しさがあった。それに、このチームに参加する前は、もっとピリピリしているのかなって思ったら、オンとオフの切り替えがすごくしっかりしていて、仲がすごくいいけど、厳しいことも言い合える人たちばかり。過ごしていて楽しかったです。だから、解散するときは寂しさも覚えました」
「インドのときと同様、谷くんは自分のプレーを全うし、絶対にポジションを譲る気はないというプレーを見せていた。その姿勢は4年前と変わりなかったですね。谷くんはレベルが高い。その実力をピッチで発揮できたのは準備の良さだと感じました。普段の練習の積み重ねがゲームに出たのかなって」
「僕がレッズで試合に出るとき、周くんから『エンジョイ』って毎回言われて。そのときに楽しんでやろうって、気持ちが楽になったので、谷くんにも声を掛けました。それは周くんから学んだことです」
「大会が進むと、大迫くんとふたりでトレーニングすることが多かった。大迫くんも悔しかったと思うんですけど、試合が終わったあとに片付けを積極的にやったり、翌日の練習でもチームの雰囲気を良くしていたり。試合に出られないときの姿勢はすごく勉強になりました。練習後にも、能活さんに『こうしたい』ってどんどん頼んでいたり。基礎技術も高いし、シュート対応の面でも学びが多かったですね」
「能活さんがキャンプの最初にGKミーティングを開いてくださって、最後に選ばれたのがこの3人なのだから、どんな形であれ戦っていこう、と話してくださった。これまでの活動の映像も見て、GKもたくさん呼ばれてきたけれど、最後に自分が選ばれたというところが自分には響きました。そうした選手たちの分までしっかり責任を持って戦わないといけないなって」
「田中(碧)選手は食事に関する知識が豊富で、すごく気を使っているので、こういう食事を摂ったほうがいいとか学ばせてもらいましたし、吉田(麻也)選手には海外のGKがどんな筋トレをしているのかを教えてもらいました。前田(大然)選手や旗手(怜央)選手とは一緒に筋トレをしながら、互いに指導し合ったりもしました」
「橋岡選手がいるだけでチームがいい雰囲気になるというか。レッズにいた頃から明るい性格で、ムードメーカーということは感じていましたけど、代表での立ち位置を知ったとき、ここまでチームにいい影響を与えられるんだって。試合に出られないときも、率先してチームのために働いていたので、そういった面も含めて改めて素晴らしい選手だなって感じました」
「次は自分が、っていう思いが芽生えています。周りの先輩たちからも『頼むぞ』って言ってもらいましたし、そういう思いが強くなりました」
「今回、久保(建英)選手や堂安(律)選手とか、チームを引っ張る選手がA代表から五輪代表に来た。チームを引っ張っていくためには、A代表にしっかり選ばれることが大事だなって思いましたね」
「ふたりとは互いに認め合い、高め合っていく素晴らしい関係を築けたのは確かです。ただ、僕はライバルとしか捉えていない。A代表になれば年齢の上限もなくなりますし、ポジションを争っていきたいと思います」
(取材/文・飯尾篤史)