公開中、『アウトレイジ 最終章』
裏社会に生きるアウトサイダーたちの抗争を描いたバイオレンス映画『アウトレイジ』シリーズの最終章。
黒塗りの車が重々しく現れるオープニングが定番の『アウトレイジ』だが、今作でそれも見納めだ。
前2作よりも笑える要素が増えており、ストーリが進むにつれ、大杉漣や西田敏行、ピエール瀧、塩見三省がただ登場するだけで笑えてくる。役者たち一人一人の顔面がスクリーンにアップになるシーンには圧倒されるだろう。
公開中、『あゝ、荒野 前篇・後編』
歌人で劇作家の寺山修司による唯一の長編小説『あゝ、荒野』が映画化。
本作は、前編と後編をあわせて5時間を越える大作だ。物語の舞台は2021年の新宿。オリンピックが終わり高齢化が進んだ世界が描かれるのだが、小説の書かれた1960年当時の空気や、2017年現在の日本が抱える問題を上手く組み合わされて描かれている。
前編では、息をするのも忘れてしまうような迫力あるシーンが続く。対する後編は少々スローペースに感じるが、菅田将暉とヤン・イクチュンのエネルギッシュな演技は目に焼き付いて離れない。
公開中、『アトミック・ブロンド』
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で、美しいスキンヘッド姿を披露したシャーリーズ・セロンが主演を務める最新作。
本作は、アントニー・ジョンソン(Antony Johnson)による人気グラフィックノベルを映画化したアクションスリラーだ。ベルリンの壁崩壊直前の1989年を舞台に、シャーリーズ・セロン演じるMI6の女スパイが各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を繰り広げる。
監督は、映画『ジョン・ウィック』シリーズのプロデューサーなどを務めたデビッド・リーチ(David Leitch)。
10月27日公開、『ブレードランナー 2049』
SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編となる、映画『ブレードランナー2049』。前作で監督を務めたリドリー・スコットは製作総指揮に、カナダ出身のドゥニ・ビルヌーブが新たにメガホンをとった。
2049年の世界を舞台に、新人ブレードランナーのKが、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを探す物語が描かれる。
前作でデッカードを演じたハリソン・フォードが同役で出演しているのもファンにとっては気になるところだろう。賛否両論を呼ぶこと間違いないが、前作を越えるストーリーに期待したい。