「重症患者や重症化リスクの特に高い方には、確実に入院していただけるよう、必要な病床を確保します。それ以外の方は自宅での療養を基本とし、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備します」
8月2日、新型コロナウイルス感染症の医療提供体制に関する閣僚会議でこう表明したのは菅義偉首相(72)。全国的に感染者が急増している事態を受け、医療提供体制を症状に合わせて確保する意向を示した。
また動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定する「パルスオキシメーター」を配布し、「身近な地域の診療所が、往診やオンライン診療などによって、丁寧に状況を把握できるようにします」とも述べた菅首相。
他にも「家庭内感染のおそれがあるなどの事情がある方には、健康管理体制を強化したホテルを活用します」と説明し、「重症化リスクを7割減らす画期的な治療薬について、50代以上や基礎疾患のある方に積極的に投与し、在宅患者も含めた取組を進めます」とも方針を語った。
いっぽう同日にはTBSの報道で、新型コロナに感染した東京都内に住む50代の男性が救急搬送されたものの、100カ所の病院で受け入れを断られたことが報じられた。男性は呼吸困難の状態で、通報からおよそ8時間後に入院したという。
総務省消防庁が7月27日に公表したデータによれば、7月第4週目の搬送先が30分以上決まらない「救急搬送困難事案」は全国で2,202件。そのうち新型コロナの疑いがある患者の搬送は698件。感染者が最も多く報告されている東京都では333件となり、前週より138件も増加した。
すでに医療が逼迫しつつある状況に対して、「症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備します」と表明した菅首相。しかし入院基準や自宅療養の支援など具体的な説明はなされておらず、ネット上では「国会できちんと説明して」との声が広がっている。
《「症状が悪くなればすぐに入院出来る体制を整備する」……ってその判定基準は何?。病気は、明日何時ごろに発熱して状況が悪くなる予定ですとか……ってのはナシですからね》
《自宅療養の定義を教えて下さい 一件ずつ医療関係者派遣して下さるの? 容態急変時に備え24時間即時つながる連絡体制確保出来ますの? 食事の買い出しは? 代行サービス全戸につきます? 以上公式に国民に伝えなければ安心安全もクソもなく自宅放置ではないでしょうか》
《もうこれは医療崩壊ですよね? こんなにも大きな方針転換するなら会見して説明して! 国会開いて!》
《自宅療養するには、色々、担保すべき事が必要かと、国会を開き私達にも理解出来る説明をして頂きたいです》