スタイリッシュなベスト姿で関東近郊の繁華街を颯爽と歩くのは櫻井翔(39)。背後の若手共演者に優しく語りかける姿からは、“座長”の風格が漂っている。
4月中旬のこの日、櫻井が広瀬すず(22)とW主演を務めるドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)の撮影が行われていた。初回平均視聴率が11.4%と好調な滑り出しを見せた本作。櫻井はかつてない情熱を注いでいるようだ。
「櫻井さんは長ゼリフも完璧で、相手との掛け合いにアドリブを入れるほど余裕の演技ぶり。“コロナ禍だからこそ笑ってもらって、少しでも明るく月曜日を迎えてもらいたい”と、意気込んでいるそうです」(ドラマ制作関係者)
櫻井は『ネメシス』について、インタビューでこう語っている。
《現場のグルーブ感というか、セッションしている感じというか、みんなが持ち寄ったプランで真剣勝負してる感じで、すごく刺激をもらえる現場です》(『週刊朝日』’21年4月16日号)
本作の見どころの一つがポンコツ探偵役の櫻井と広瀬演じる天才助手の軽妙な掛け合い。実は舞台裏でも櫻井の“ポンコツぶり”が現場を盛り上げているようだ。
「3度目のタッグということで、2人の息はぴったり。休憩中に櫻井さんが広瀬さんにとんちんかんな質問をしたときは、すかさず“素もポンコツ!”といじって現場を笑わせていました。
ただ、失礼なセリフを櫻井さんに言う前は広瀬さんが必ず『失礼します!』と仁義を切るそうで、櫻井さんも『やっぱ広瀬すずはすごい!』と絶賛していたそうです」(前出・制作関係者)
■初共演の広瀬すずと橋本環奈繋いだ櫻井の“ドM開眼”
後輩からのイジられ役もあえて買って出る櫻井。古くから櫻井を知るテレビ局関係者はここに嵐休止後の“異変”があるという。
「最近までの櫻井さんは“主役としてどう引っ張っていくか”を中心に考えていたそうですが、『ネメシス』では“相手を見る”ことを常に心がけているそうです。現場入りする前に演技プランをいくつも用意して、相手の演技に合わせて瞬時に変えているそうです。
率先してイジられ役になるのも、“黒子”として現場を支えることが嵐休止中の自身の成長につながると考えているのでしょう」
櫻井は、後輩たちの人間関係の潤滑油にもなっているようだ。
「第3話から出演した橋本環奈さん(22)と広瀬さんは意外にも初共演。たびたび比較されてきた2人だけに、橋本さんの撮影初日は緊張した雰囲気だったのですが、櫻井さんがすぐさま間に入って話を振り、すぐに打ち解けたそうです。今では広瀬さんと橋本さんの2人からイジられています(笑)」(前出・制作関係者)
“新技”も会得した櫻井に死角はなさそうだ――。
「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載