「久しぶりの主演作品ということでクランクイン当初は櫻井さんも緊張気味でした。でも、今ではふだんのイメージとは真逆なダサい役柄を演じることが楽しくて仕方ないそうです」(日本テレビ関係者)
嵐の活動休止から3カ月、“俳優”櫻井翔(39)が帰ってくる。4月放送開始の連続ドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)で広瀬すず(22)とW主演を務める櫻井。
嵐休止後初の俳優業となり、3年半ぶりの連ドラ復帰作でもある本作は櫻井にとって新たな挑戦になるようだ。
「『ネメシス』で櫻井さんが演じるのはポンコツな探偵役。東京オリンピックがあるためかなりの前倒し進行で、すでに半分以上は撮り終えているといいます。また1話あたりの制作費が通常より高く、映画化を見据えた超大型企画です。櫻井さんも“新しい代表作にする!”とかなり気合を入れているそうです」(制作関係者)
新境地となる作品に出合えた喜びを櫻井はこう語っている。
《まるで映画の撮影をしているかの様な空気が流れる中、緊張感がありながらも楽しみながら撮影を進めています》(ドラマの公式HP)
これまでも『木更津キャッツアイ』(TBS系)、『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)といった数々のヒットドラマに出演してきた櫻井。しかし、その裏で世間のイメージとの“ギャップ”にも悩んでいたという。
「嵐での櫻井さんは、『news zero』(日本テレビ系)でのキャスターや音楽番組での司会といった仕事が中心で、真面目な役割を全うしてきました。ドラマでも教師や家庭教師といった堅い役を演じることが多かった。あるインタビューでは、知り合いから『櫻井くんってまだドラマとか出るの?』と言われたことも明かしています。
もちろんそうした仕事にやりがいを感じていますが、同時に世間からのイメージに悩むこともあったといいます」(櫻井の知人)
これまでも“憧れの仕事”と公言するなど、櫻井は俳優業への情熱を持ち続けてきた。過去に共演した“戦友”たちが大きな刺激になっているようだ。
「『木更津キャッツアイ』で共演して以来、妻夫木聡さん(40)や佐藤隆太さん(41)らとはプライベートでも交流があり、彼らの出演作品は欠かさずチェックしているそうです」(前出・制作関係者)
■「嵐であることが存在理由のすべてだから」
そんななか、嵐の活動休止という“転機”を迎えたことで、櫻井にも変化が訪れていた。
「昨年までは嵐の活動と並行して、『news zero』の下調べなどに時間をかけていたので、拘束時間の長い連ドラは基本的に避けるようにしていました。しかし、グループとしての活動が休止したことで、今までしてこなかったことに挑戦できる余裕が生まれることに。
昨年、櫻井さんは親しいテレビ関係者に『休止中は俳優業も含め、どんな仕事でもやらせてもらいます!』とアピールしていたそうです。嵐の休止を受けて、前向きに一度、自分の“役割”から離れて、自由に仕事をしてみたいと考えているのでしょう」(前出・知人)
ポジティブに“嵐の呪縛”から自らを解放した櫻井。それでも、やはり根底には常に嵐への思いがあるようだ。
「活動休止発表直後に『嵐の復活はある』と断言するなど、かねてから再結成への思いがあった櫻井さんですが、休止後には一層その気持ちが強くなったそうです。先日、公開されたドキュメンタリー番組『ARASHI's Diary Voyage』(Netflix)の中で、大みそかに『夢でもコンサートしてた』と嵐愛を語っていました。
また活動休止期間を“スキルアップするための時間”と櫻井さんは考えていて、松本潤さん(37)の大河ドラマでの主演が決まった際はとても喜んだそうです。櫻井さん自身も『ネメシス』だけでなく、新しいことに挑戦していく準備をしていると聞いています」(音楽関係者)
かつて櫻井は、嵐以外での活動についてこう語っている。
《「嵐」であることが、僕らの存在理由のすべてですから。「嵐」だから映画やドラマに出ることができる、報道の現場に立つことができる。「嵐」じゃなかったら、なんにもないですからね》(『週刊朝日』’17年11月3日号)
やがてくる“その時”を見据え、櫻井の飽くなき挑戦の日々は続いていく――。
「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載