ジャニーズ総勢75人からなる期間限定ユニット「Twenty★Twenty(通称・トニトニ)」。彼らが歌うチャリティソングの楽曲提供者として滝沢秀明副社長(38)が白羽の矢を立てたのは、Mr.Childrenの桜井和寿(50)だ。
桜井がジャニーズ事務所に楽曲提供するのは今回が初めて。とはいえ、ジャニーズ事務所との間にまったくつながりがないわけではない。
「『Tomorrow never knows』は木村拓哉(47)が出演したドラマ『若者のすべて』の主題歌ですし、山下智久(35)主演の『コード・ブルー』の主題歌もミスチルの『HANABI』。滝沢さん自身も、'01年の主演ドラマ『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』で、主題歌のみならず劇中の使用楽曲すべてにミスチルが使用されたという縁はあるんです」(音楽関係者)
そうでなくとも、ミスチルは日本を代表するアーティスト。ジャニーズのタレントのなかにもファンは多いという。
「そういった状況も、滝沢さんが楽曲提供の依頼を決めた理由になっているのでしょう」(前出・音楽関係者)
そんなジャニーズのミスチルファンの1人が嵐の櫻井翔(38)。
「もう20年近く前、慶應義塾大学に通っていたころ、仲間とカラオケでミスチルの歌を何度も歌ったりしたそうです。松本潤さん(36)と一緒にミスチルのコンサートに行ったこともあるとか」(芸能関係者)
本気度がわかるのは、'19年に台湾で行われたミスチルのコンサートにわざわざ足を運んでいたこと。
「大勢の外国人ファンを前に熱唱する姿を目の当たりにして、“嵐もこんなことができたらいいな”と想像しながら見ていたと話していました。だから今回の楽曲提供には喜んでいるでしょうね」(前出・芸能関係者)
櫻井翔にとって特別なミスチルの1曲が、'03年にリリースされた『くるみ』だという。その歌詞は、“生きていればつらいこともある。でも希望もある。だから前に進もう”といった内容だ。
「今年1月、会員制ブログで新成人へのお祝いの曲として『くるみ』を紹介しているんです。嵐の活動休止までの最後の1年が始まったころでしたし、嵐の道のりと歌詞を重ねているんじゃないかとファン同士で噂していました」(嵐ファン)
その歌詞は、嵐の現状とも重なる。新型コロナ感染拡大の影響で5月の国立競技場コンサートを断念しているが、櫻井は、開催予定日だった15日に会員制ブログでこんな胸のうちをアップした。
《自分のスケジュール帳を見たところ飛び込んできた 15日“国立”16日“国立”の文字。あくまでも延期ではありますが、やはりもどかしい。残念です》
このもどかしい“絶望”の気持ちを、チャリティソングという“希望”にぶつけてくれることに期待したいところだ。
「女性自身」2020年6月2日号 掲載