8月19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため急逝した千葉真一さん(享年82)。生前の千葉さんはワクチンを接種していなかったと報じられているが、その背景には“水素カプセル”への傾倒があったのだという。千葉さんの知人はこう明かす。
「生前、千葉さんは“水素カプセル”というサプリメントの一種を愛飲していました。販売会社の“広告塔”を買って出ていて、販売会社の代表と一緒に、全国を回って宣伝活動までしていました。
千葉さんは代表のK氏に、“健康指南役”と言っていいほど傾倒していました。その影響からか、『俺は水素を飲んでるから、コロナにかからない』と豪語するほどだったんです」
本誌が“水素カプセル”の販売会社代表を務めるK氏を直撃すると、実は一貫してワクチン接種を勧めていたのだという。
「カプセルを愛用するみなさんにも、『水素を飲んでいるからといって、デルタ株には効かないよ』と言っています。ずっとワクチン接種を周囲に勧めていて、これから一回目を接種する予定です。
5月ごろから、私は千葉さんに『ワクチンを打ったほうがいい』とアドバイスしていたんです。しかし8月3日になって、千葉さんから私に電話があった。『デルタ株に感染したみたいです』と言うんです。すぐ病院に行くように勧めましたが、『もうちょっと自宅で頑張ります』と話していた。私が、ワクチンを打たなかったのかと確認すると、千葉さんは『打ってない』と……」
K氏と千葉さんが最後にやりとりしたのは、亡くなる11日前の8月8日だった。
■感染後、千葉さんは「必ず打つ」と…
「千葉さんは電話で、『いま、肺が厳しくて。これから救急車が来ます。治ったらワクチンを必ず打ちます』と話していました」
販売会社のホームページに掲載されていた千葉さんの写真は、千葉さんが亡くなった日には削除されていた。その理由を聞くと――。
「危篤と聞いてから、マネージャーさんに『何かあったら削除してもいいか』と話していました。千葉さんの息子たち(新田真剣佑と眞栄田郷敦)とはデビュー前から会っていて、彼らも7年ぐらい水素カプセルを飲んでいますよ」
長年家族ぐるみの交流があったからこそ、K氏は千葉さんの死をこう悔やんだ。
「千葉さんは今後も水素を広めていきたいと頑張っていたのに、無念です。無理やりにでもワクチンを打たせておけばよかった……」
生還したら必ずワクチンを打つ。その言葉は実現しないまま、千葉さんは天国へ旅立った――。