(C)吾峠呼世晴/集英社
10月16日に公開されたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。
配給会社「アニプレックス」は19日、公開初日から3日間の興行収入が46億2,311万7,450円を達成したと発表。観客動員数は342万493人だったという。
その結果は、日本国内で公開された映画の興行収入、観客動員の歴代1位を樹立した。
「全国403館で上映されるという異例の公開規模です。各地の劇場では、1日の上映回数が初日から20~40回を超えるところも。新型コロナの影響で休業に追い込まれた映画館にとって、追い風となっています」(映画関係者)
「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴氏による人気漫画で、16年2月に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載がスタート。19年4月にアニメ放送されたことを機に、社会現象となるほどの人気ぶりだ。
原作は今年5月に完結したものの、「UHA味覚党」「おやつカンパニー」といった食品メーカーや「くら寿司」「銀だこ」などの外食チェーンともコラボ展開が続々。その勢いは、業界の垣根を超えてとどまるところがない。
もちろん、今回の劇場版公開に合わせて新たなグッズも発売された。公式サイトによるとパンフレットや缶バッジ、ハンドタオルなど合計30点が「劇場物販」として映画館で販売されているという。
ところが映画館に足を運んだ人からは、「グッズが購入できない」と落胆する声が広がっている。
《鬼滅の刃見てきたよー ガッツリ泣けたわ そして、映画が終わった後にグッズ買おうとしたら、 もうほとんど売り切れ パンフレットですらなかった》
《鬼滅の刃(劇場版)を子供と観に行って、面白かった。でも入場特典が公開2日目の昼で無くなっていて残念だ。ネットでそれが転売されていてさらに残念。子供達が可哀想だと思った》
《もう、さっそく劇場版「鬼滅の刃」のパンフレットが転売してやがる……公開して数日やのに》
グッズが入手しづらい背景には、“転売”も絡んでいるというのだ。実際に「メルカリ」では約1万3千件、「ヤフオク!」では約7万件以上の「鬼滅の刃」関連商品が出品されている。そこには、「劇場物販」も公開初日から出品されていたようだ。
「本来3,000円の『パンフレット 豪華版』が、約4,000円~10,000円と高額で値付けされています。もちろんパンフレットには、『転売はいかなる場合でも認められません』と記載されています。さらに、先着450万人に配布される入場者特典の冊子『煉獄零巻』や塗り絵も出品されています。単体なら300円から2,000円台で販売され、他グッズとの抱き合わせで40,000円台の出品も確認されました」(前出・映画関係者)
公式サイトでは《各商品、ANIPLEX+/ufotableWEBSHOPにて、事後通販を予定しております》と案内しているが、ファンにとっては物販の購入も劇場での楽しみのはず。
人気を悪用した“転売ヤー”に対して、《やめて》《許せない》といった怒りの声が上がっている。