大人気コミック『鬼滅の刃』に登場する和柄には、除災招福の意味が! つまり和柄のマスクなら、コロナよけと開運の一石二鳥♪ 真ん中の縫い目なしで、和柄が映えるマスクの作り方を紹介ーー。
「『鬼滅の刃』原作者の吾峠呼世晴さんは、和柄の意味をご存じなのか、人物像にぴったりの開運柄を選ばれていて驚きました」
そう指摘するのは開運マスターで占い師の富士川碧砂さん。老舗呉服店に生まれ和柄に親しんできた富士川さんは、伝統柄が持つ力を知らせたいと、『開運和柄ぬり絵』(サンマーク出版)の著書も持つ。
「日本の開運法の特徴は、特別な行動をするのではなく、毎日の暮らしに、運がよくなる吉祥のものや、邪気を退散させるものを取り入れること。その開運の象徴が、和柄です。伝統の和柄を着物や雑貨として身近に置き、生活に根差した開運を実践していました」
そして、今、社会現象となっている『鬼滅の刃』には、主人公の竈門炭治郎の羽織をはじめ、多くの開運和柄が取り入れられている。
「炭治郎の羽織の市松模様は、護身法の九字切りで、邪気や疫病を祓う意味があります。また妹、禰豆子の着物に描かれている麻の葉柄は、昔から赤ちゃんの産着に使われる魔よけ柄」
ほかの人物の羽織にも開運和柄は使われている。
「私たちも、この和柄を日ごろから使うことで、運を開き幸せを招き寄せることができます。コロナ禍の今なら、マスクを作って身につけるのもいいですよ」(富士川さん)
できれば、着物のように一針一針手縫いして、と富士川さん。そこで和柄が映えるマスクの作り方を紹介。
<材料>
・表の生地(縦17cm 横27cm)
※通気性のよい薄手の綿や麻素材。大きな柄を使うときは、目立たせたい柄がど真ん中よりほんの少しだけ斜め下くらいになるように生地を裁断すると、バランスがよい。
・裏の生地(縦17cm 横27cm)
※冷感加工の施されたものや、薄手の綿素材。
・平ゴム(33cm 2本)
※古いTシャツを2cm幅に切って左右に引っ張り端を丸めたものでもOK。これだと耳が痛くなりにくい。
<作り方>
まず、厚紙を切って型紙を作る。
【1】生地を中表に合わせて、型紙に沿って印をつけ、周囲をぐるっと縫う(返し口を6cm開ける)。
【2】周囲の1cmを残して縫い代をカット。
【3】ぐるりと一周、縫い目の線で折り、折り目にアイロンをかける(数字はアイロンをかける順番)。
【4】返し口から表に返し、角を出すように、内側から指で押し出し、アイロンをかけて整える。
【5】表になる面を下にして、上下を角から折り、アイロンをかける。
【6】一度開き、返し口を閉じるように縫う。
【7】再び5の状態に折る。
【8】斜め線の中央を押さえて、角と折り目が合うように開きマチ針で留める。反対も同様に。★角度の調整はお好みで。マチ針はかならずこの方向(外側にむけて)に刺す。
【9】ゴムを挟んで端を内側に折り(折り幅は2cm)、マチ針を抜きながら端を縫う。反対側も同様に。
【10】ゴムを結んで、完成!
「『邪気退散、開運招福』と、願いを込めて縫うことで、そのマスク自体が、あなたや家族を守る開運“お守り”になります」(富士川さん)
さっそく、開運和柄マスクを縫ってみよう!
※作り方を教えてくれたのは……Keiko Olsson/オルソン恵子さん。北欧・スウェーデン在住のヴィンテージ布作家。今回掲載したマスクの作り方はYouTubeの「Keiko Olsson Sewing Channel」から。
「女性自身」2020年9月1日 掲載