(写真:ロイター/アフロ)
米イリノイ州シセロで先月31日夜、配車サービスUberのドライバーとして働いていたジョセフ・シェルストレートさん(38)が頭を撃たれ死亡した。PEOPLEなどが報じている。
CBS CHICAGOによると、フォード車に乗っていたシェルストレートさんに4人の男が近づき、所持金やスマートフォンなどを要求。シェルストレートさんは言われたとおりに何かも差し出したが、犯人グループの1人がめぼしいものをすべて奪った後に彼の頭を銃で撃ち抜いたという。シェルストレートさんは病院に搬送されたが、2日後に息を引き取った。
シセロ警察は直ちに非常線を張り、容疑者の1人である未成年者を逮捕。3人はいまだ逃走中だという。ジェリー・シャルダJr.警察署長は会見で、「彼には3人の幼い子どもがいて、ただお金を稼ごうとしていただけでした。彼はまさに被害者です。不幸にも間違ったタイミングで間違った場所に居合わせてしまっただけ。誰が見ても、彼は勤勉な男でした」と、シェルストレートさんの死を悼んだ。
「この悲劇には無意味なことが多すぎますが、その最たるものとして、犯人は彼を殺す必要はなかったんですよ。彼は要求されたものは何でも渡したはずです。でも、この世界の不幸な残酷さと邪悪さのせいで彼の命は奪われてしまった」と、シェルストレートさんの叔母、キム・ボヴァさんはPEOPLE誌の取材に語る。
Uberの広報担当者は「シェルストレートさんの命を奪った無意味な暴力行為を知り、我々は悲嘆に暮れています。我々の思いは彼の家族と共にあり、当局の捜査に協力しています」とPEOPLE誌にコメントした。