アメリカのオハイオ州で開催された女子ゴルフツアー「マラソン・クラシック」で、3日間首位を守った畑岡奈紗(22)が、大雨による最終日の競技中止で、今季初勝利を飾った。2019年3月の「キア・クラッシク」以来、2年ぶりとなる優勝。
6月のメジャー「全米女子オープン」では、笹生優花(19)と通算4アンダーで並んでプレーオフとなり、3ホール目でバーディーを奪った笹生に惜敗。畑岡の夢でもある「メジャー制覇」とはならず、涙を飲んだばかりだった。東京五輪では、稲見萌寧(21)と共に日本女子代表となっている畑岡。この勝利で五輪に弾みをつけたいところだ。
畑岡はこの優勝でアメリカツアーは4勝目となり、日本ツアーの5勝を合わせると日米通算9勝目。
「とにかく練習熱心で、ゴルフに心血を注いでいる。そんなに言葉数は多い方ではないので、不言実行タイプ」とはゴルフ担当記者。畑岡は渋野日向子(22)、原英莉花(22)らと同世代で、活躍が目覚ましいと称される“黄金世代”。2017年から主戦場をアメリカツアーに移した。
「黄金世代の選手は韓流好きの選手が多いが、畑岡はあまり興味がないようだ」と話すのはゴルフ担当記者。畑岡には別の“癒やし”があるという。
「茨城県の実家で飼っているトイプードル。2017年から飼い始めたのがステラで、2019年に子どもが生まれ、畑岡が自身の名前の由来となっているアメリカ航空宇宙局(NASA)にちなんで、アポロと名付けたそうです。帰国したときには、実家でトイプードルとじゃれ合うのが畑岡の楽しみ。とにかく可愛くてたまらないらしく、愛犬と過ごすことはリフレッシュになるので、実家にいるときはほとんどの時間、愛犬と一緒にいると聞いています」
帰国の際の楽しみは“愛犬との時間”のようだ。
東京五輪の女子ゴルフ競技は、8月4日から7日まで、名門コースとして名高い埼玉県の霞ヶ関カントリークラブでおこなわれる。愛犬との癒やしの時間が、畑岡のメダル奪取の後押しになってくれることだろう。
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